タイトル | : Re: 【4WD】D5前後駆動配分 |
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投稿日 | : 2010/11/03(Wed) 22:28:23 |
投稿者 | : よっしー |
D505さんの前車はスバルのVTD-AWDだと思われます。
機械式センターデフのプロネタリーギヤで通常は基本トルク配分35:65で後輪寄りに多くトルクを配して、FRのような味付けをしています。
車の挙動が不安定になると電子制御多板クラッチで45:55までアクティブとルクスプリットします。
スバルの下のグレードの電子制御多板クラッチに比べてもとてもコストのかかるシステムです。
ミニバンであるD5は電子制御多板クラッチのみのアクティブトルクスプリットです。
これはフォレスター、エクストレイル、RAV4等と、どのようにトルクスプリットするかの味付けは違いますが、基本的に同じようなシステムです。
何故、後輪に多くトルクを配さないか。
これは機械式のセンターデフを持っているVTD-AWDとは違い、舗装路等のタイヤが滑りにくい状況のカーブで曲がりにくいからです。
何故なら機械式センターデフは前輪と後輪の回転差をデフが吸収・調整してくれるのに対して電子制御多板クラッチのみのシステムでは舗装路での回転差の吸収は後輪のトルクを逃がすことで行うからです。
つまり、後輪の駆動力を増すことと前後輪の回転差の吸収は、あちらを立てればこちらが立たずのトレードオフの関係にあります。
雪道等では回転差の吸収も関係なく、タイヤが勝手に滑ってくれるので、50:50の直結に近い状態にしても問題ありません。