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タイトルRe: SGのオイル交換について
投稿日: 2004/05/03(Mon) 14:02
投稿者: kazuhiko

こんにちは。kazuhikoです。レスをひとつ忘れていましたので、追記です。
>
> 一般のDT用は15W40を使われているとありましたが、やはりこれくらいの粘度がないとダメなんでしょうか?
> 10W30のオイルだと、どの様な傾向が出るかも教えて下さい。

オイルの粘度の話。10Wとか、15W、あるいは5Wという、Wの付く記号は、ウインター表示で、冬季におけるエンジンの低温始動性の目安です。(トラック用のCCというグレードのディーゼルオイルにはW記号は付いていないものがあります。)
Wの後ろにくる数字は、高温特性。30よりも40の方が高温に耐えるという意味です。

オイルの粘度がやわらかいと、エンジンが冷えているときの始動性や低回転時の摩擦抵抗が少ないので、燃費もよくスムーズに回ります。反面、サラサラしていると、高回転時には油膜切れを起こしてしまいますので、要注意です。硬いオイルは、高回転時には油膜切れしにくく、エンジンを保護しますが、高回転に達するまでのロスがかなりありますから、街乗り用ではないかもしれませんね。

ディーゼルターボは、NA(ノーマルアスピレーション:ターボのないエンジン)に比べると、熱の影響を受けるので、一般的には硬いオイルを推奨していますが、果たしてどんなものかと。

SWに乗っていた当時は、やはり上が40番まで欲しかったです。4D56のターボでしたが、インタークーラーがないので高温になりますし、非力なためSGよりも高回転にまわす必要があったのですが、SGに乗り換えてからは、あまり気にしていません。SWでは100キロ走行時には3000回転。SGは2500回転。急な登坂時のエンジン回転数も、500回転程度低い回転で走れるのと、インタークーラーの効果は絶大です。(同じ4D56エンジンでも、SWは85PS、インタークーラー付いたエンジンは105PSで20PSもUP) SWでは常時ターボタイマー使っていましたが、SGに乗り換えてからは、切っている時の方が多いです。

オイルの話に戻りますが、ディーゼルエンジンにとって、辛いのは3000回転超。これ以上の回転数で常時回していると、エンジンの異常磨耗を引き起こすというのです。でも、三菱のディーゼルエンジンは高回転でまわすように出来ていますよね。(トヨタの1KZ(3000cc)なんか、3600回転で最高出力を派生します。)

普段、3500回転以上で回す機会が多いのであれば、15W40の方がいいかもしれません。(燃費悪いです) 3000回転超までまわすけど(ATのシフトアップ前はここまで回りますよね)、3500までは回さないよという場合には、10W30でまったく問題ないかと思います。

あとは、現在のエンジンの磨耗状態によりますね。ガラガラ言うようなら、エンジンの磨耗が進んでいるのでしょうか? オイルには、密閉性を高める効果もありますから、少し固めのオイルを入れてみるのも手かもしれません。SWに乗っている当時、10W30だと、高回転時に黒煙が増えました。15W40だと3000回転未満の黒鉛が増えましたが…

ディーゼルがオイル交換を短期間で推奨している理由は、エンジンオイルがすすで真っ黒になってしまうからなんです。新油を入れた直後から、もうすでに黒くなっていますよね。走行距離が延びるにしたがって、中に溶け込んでいるカーボンが多くなると、エンジンを磨耗させるので、カーボンが増大する前に交換した方がいいと言うものです。カーボン(炭素)というのは、とても硬いので、まるで研磨剤を入れて磨いているようなもの。

ガソリンスタンドのオイル…石油元売会社が作っているオイルには、いいものが沢山ありますが、なぜか一般のお店で市販されていないものが多いですね。ただ、割高なので、ガソリンスタンドで格安で交換できるものになると、別なルートで入手しているものがあるのかな?

<追記です>
日本独自のディーゼルオイル規格。DH-1は、すでに発効しているらしいです。来年、第2弾としてDH-2を新たに出すとか。DH-1の規格をクリアしたオイルのほうが、ロングライフ化出来るらしいです。(洗浄分散性が高いらしい)


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