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タイトルRe: それでも空転するのはなぜ?
投稿日: 2004/11/07(Sun) 11:40
投稿者: kazuhiko

こんにちは。

> ただ、たとえば、崩土の押し出し現場を突破する場合など車輪のひとつが浮いてしまうような状況になると、4HLCや4LLCのセンターデフロックの状態にしてあっても、浮いた車輪が空転するのみではまってしまうことがあります。
> センターデフをロックすれば、たとえ後輪の片方が空転しても、前輪が回って走ることができるのではないでしょうか。

4WDといえど、ノーマルの4WDでは、2輪が空転した場合には殆ど役に立ちません。
センターデフロックをした場合、確かに、前後どちらかだけが空転した場合には、脱出することが出来ます。しかし、前後どちらかのうち、2輪が確実にホールドされていることが条件です。
たとえば、後輪の1輪だけが浮いていた場合、前輪が駆動して脱出できるはずですが… 前輪の左右に回転差が生じた時点でアウトです。不整地では、浮いていないタイヤ(接地しているように見えるタイヤ)にも、いくらか滑るために回転差が生じてしまいます。左右の回転差が生じた時点で、デフの作動原理で、駆動力は失われてしまいます。

たとえば、右後輪と左前輪が滑っているような状態を、対角線スタックといいますが、こうなると、まったく役に立ちません。

これらを解消するための装置が、LSD(リミテッドスリップデフ)です。完全に克服するわけではありませんが、あるのとないのとでは違います。

LSDの装着の有無を調べる方法です。
リアデフにフロアジャッキをかけて、ジャッキアップします。Nレンジに入れてパーキングブレーキを解除します。(前輪に輪止めをすること)
左右、どちらでもいいのですが、どちらか片方のタイヤを回してみてください。
もう一方のタイヤが、一緒に回るはずです。
左右同じ方向に回る場合には、LSDが組み込まれています。
お互いに反対方向に回るようなら、LSDが組み込まれていない、ノーマルのデフです。

LSDの装備していない車でスタックすると厄介なので、出来るだけ、止まらないように心がけます。ゆっくりでいいから、惰性をつけて通過しないと、動けなくなります。

完全にはまった場合…前進が駄目なら一度後退して、勢いをつけて再度トライ。

陥りがちな盲点。ハンドルは、まっすぐでないと脱出できません。ハンドルを切った状態だと、負荷が大きすぎるので、(タイトコーナーブレーキング現象)、かんたんに空転してしまいます。スタックしたら、ハンドルがまっすぐになっているかどうかをまず確認。

あとは、スコップやら、ヘルパーのお世話になります。近くに車がいれば、牽引ロープで引っ張ってもらいます。でもね、はまったSGを引っ張れるよな車は、もっと大きい車でないと無理です。LC100とかサファリとか… SGでパジェロをひっぱったことがあるけど、相当勢いをつけてガツンと引っ張らないと脱出できなかったです。


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