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タイトルRe: 暖気運転について教えてください。
投稿日: 2004/12/15(Wed) 11:29
投稿者: kazuhiko

こんにちは。平成7年SG(2800DT)に乗っています

> 今頃の季節ですと、朝20分程暖気運転しないと水温計が上がりません。ディーゼル車は初めてで、なかなか温まらないとは聞いておりましたが・・・。

私も、以前乗っていたH2年SW(2500DT)では、同じように感じていました。
しかし、SGに乗り換えて、水温計はすぐに上がるので、???という印象を持ちました。

後でわかったのですが、これは普通ではありません。

水温計の針が上がるのに20分も掛かるのは異常です。
それと、水温計の針は、真ん中まで上がりますか?(私のSWは三分の一位しか上がりませんでした)

原因は、サーモスタット固着によるオーバークール状態にあります。
ラジエターからエンジンに冷却水を循環させていますが、この循環経路のエンジン側入り口に、サーモスタットが着いています。これは、水温が高いときだけ開いて、水温が下がると閉じるという弁の役割を果たしています。
サーモスタットの固着には、開いたまま固着してしまう場合と、閉じたまま固着してしまう場合があります。閉じたままだと、エンジンがオーバーヒートしてしまうので、誰でも気がつきますが、開きっぱなしでオーバークール状態では、なんだかおかしいなという程度にしか感じませんから、見逃してしまうかもしれません。
ディーラーか、整備工場で点検してもらったほうがいいですね。
※点検作業も、交換作業も、一度サーもすたっどを取り外すので、工賃は変わらないので、新品部品に交換したほうがいいかもしれません。

オーバークール状態で使い続けることの弊害。エンジンの異常磨耗を引き起こします。エンジンの圧縮も悪くなり、ブローバイガスが増える。黒鉛が増える。エンジンパワーがなくなる。負のスパイラル(悪循環)に陥ります。


> 温まらないうちに走行してしまうと、どのような不具合、悪影響を及ぼす恐れがあるのでしょうか?
正常なエンジンであれば、暖機運転をしなくたって、エンジンがゴトゴトノッキングするようなことがなければ、別に、エンジントラブルなどははないですよ。
「正常なエンジン」という点がポイントです!

ただし、いきなり高回転にまわすのは勘弁してください。

エンジンが冷えている状態での不具合としては、次の2点
(1)AT車では、4速に入らない → 水温センサーが感知するまでは、3速以上に上がりません。いつまでもエンジンはうなったままで、速度がなかなか上がりません。
(2)エンストの可能性 → これは、「異常のあるエンジン」の場合。前期型4M40のSGでは、噴射ポンプのトラブルを抱えている人は要注意です。
※水温計の上昇とは直接因果関係はありません。

> 最近のガソリン車は暖気運転は必要ないと聞いております。素人は質問で申し訳ありませんがよろしくお願いいたします。

電子制御のディーゼルエンジンでは問題ないと思います。ただし、平成9年春までのSGのディーゼルは、機械制御式分配型噴射ポンプを採用しています。そして、平成7年春までに生産された初期型では、暖機運転のためのアイドルアップスイッチがありませんので、自分でアクセルを踏み込みながら、エンジン回転数を保つなどの努力が必要です。


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