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タイトルRe: ブレーキング時のハンドルの振動
投稿日: 2004/05/17(Mon) 10:07
投稿者: kazuhiko

こんにちは。平成7年SGに乗っているkazuhikoです。

> MySG(H8年式 PE8W 走行102,000km)なんですが、ジャーダーによるものと思われる、高速走行中ブレーキング時にハンドルに振動が発生し出しました。
> 症状の程度は激しくは振動しませんが、時速100km程度でブレーキを踏むと連動してハンドルが振動します。
> 街中走行時のスピードでのブレーキングでは振動が少ないためか、判りません。
> これって、フロントデスクローターの研磨とパッド交換で直るのでしょうか?
> それともディスクローターは交換した方が確実なのでしょうか?

ほぼ間違いなく、ブレーキローターから発生しているジャダーだと思います。

ブレーキローター、或いはブレーキパッドをノーマル以外のものに交換しましたか?

ノーマル仕様の製品をご使用であれば、ご使用の程度にもよるかと思いますが、基本的には、ブレーキローターが熱により変質したことが原因で、ローターの厚みが不均等になっているため、高速走行時の比較的強くブレーキをかけたときに、ブレーキを踏んでいる足にガクガク響いてくるような振動を感じるはずです。

SGではないのですが、我が家のスバル車で、こうしたことがありました。
APロッキードのスリットローターと、4ポットキャリパー、エンドレスの高温域でも耐えるサーキット用のブレーキパット、という組み合わせで使っておりました。ブレーキパッドが強化品なのに対して、ローターは必ずしもそれ相当に品物ではないため、やはりローターの方が負けてしまったようです。高速走行時、或いはバイパスでちょっとスピードが出ていると、かなり不快な振動を感じました。

私の利用している業者では、スリットローターの研磨は受け付けてもらえなかたので、純正ローターを研磨して使用。ブレーキパッドも他の品物に変えましたが、特に問題はありません。

国産車の多く(一部メーカーを除く)は、比較的ローターが長持ちしますから、研磨して使用できると思います。
但し、SGのフロントローター交換には、ハブの分解を伴いますので、結構大変です。業者に出した場合、2万円くらいは覚悟した方がいいかもしれません。

ちなみに、新品時のディスクローターの厚みは24.0ミリ。使用限度は22.4ミリ。研磨後の厚さがこれ以上必要だとのことですから、研磨に出す前に測ってみてくださいね。参考までに、私のSGの10万キロ使用したローターは、研磨後の厚さが23.4ミリありましたので、まだまだいけるなーという感じでした。

あとはですね、私はローター交換は自分で作業しましたが(半日仕事です!)、業者に出すときには、一緒に交換したほうがいい部品は、同時にやってしまった方が、何度も工賃をかけずにすむかと思います。


ローター研磨するなら、ブレーキパッドも。現在の減り具合と予算にもよりますが、どうせなら新しくした方が、手間が省けます。一緒にやってもらえば、工賃はあまりかわらないかと思います。ついでに言うと、走行距離から考えると、ハブベアリングも。ハブを分解すると、ローターが外れる前に、テーパー状のベアリングが出てきますから、部品自体はそう高くはないので、一緒に変えてしまうと、一石二鳥です。

ローター研磨の工賃は、格安の業者で1枚2000円~、通常のボーリング屋さん(プロの業者)では1枚4000円前後。2枚で1万円近くかかる場合には、研磨済みの中古部品を買ったほうが安いこともあるし、社外品の安価な新品部品が、研磨工賃とあまり変わらない価格で手に入ります。分解工賃とあわせると、研磨しても、格安の新品つけても、大差はないかもしれません。(社外品には、格安品とそうでないものがあります)

最後に、ブレーキのジャダーが発生する原因は、ローターの厚さが不均等になったため。

 →何故そうなるのか? ブレーキング時の熱による変質や歪みのため。

  →どんなときに起こる? 磨耗の進んだブレーキパッドでヘビーな使い方をしたり、社外の強化パッドにはローターに対して攻撃性の高い商品もある。同じブレーキのかけ方をしても、新品パッドよりも、磨耗したパッドの方が放熱性が悪いので、ローター表面がより高温になってしまいます。残2ミリ付近まで来ると、要注意です。


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