試験結果が出たようです。
サンケイニュース記事より引用
『フォルクスワーゲン(VW)の排ガス不正問題を受け、国土交通省が一般道や 高速道で実施したディーゼル車の走行調査で、国内3メーカーの4車種が、排ガス 基準を2~10倍上回る窒素酸化物(NOx)を排出したことが3日分かった。 台上に車体を固定して実施する現行の試験と路上走行では、NOx排出量に開きが あることが判明。国交省は、新型車の認証時の排ガス試験に路上走行を導入し厳格化、 排出低減を図る。
調査対象はトヨタ自動車、日産自動車、マツダ、三菱自動車の乗用車計5車種と 貨物車1車種。マツダの2車種を除く4車種は、現行試験のNOx排出量の基準値を 2~5倍程度上回った。走行区間によっては10倍程度の車種もあった。
VWは、排ガス試験場での走行時のみ浄化機能を稼働させる不正ソフトウエアを搭載 していたが、不正ソフトは確認されなかった。 。』
D:5のデーターを見ると、突出するこそ無いようですが、いずれの走行シーンでも 基準を2倍以上超えているようです。
窒素酸化物料と基準値の開き マツダ CX-5 0.5~1.3倍 マツダ デミオ 0.6~1.3倍 日産 エクストレイル 1.8~11.7倍 三菱 デリカD:5 2.4~4.4倍 トヨタ ランドクルーザープラド 2.9~12.7倍 (貨物のハイエースは基準が違う為未記載)
当初、試験すると発表した車種は以下
マツダ CX-5 / デミオ 日産 エクストレイル 三菱 デリカD:5 トヨタ ランドクルーザープラド / ハイエース BMW 320d メルセデスベンツ E350 BlueTEC
だったと思います。
別の記事によると、調査対象はトヨタ自動車、日産自動車、マツダ、三菱自動車の 乗用車計5車種と貨物車1車種。とありましたので、BMW、メルセデスベンツは今回 行われなかったか、未公開?のようです。
同日、国交省の有識者会議は、新型車の認証試験をより実際の走り方に近づけるため、 路上走行試験の導入に向けた具体策の検討を本格化。排ガス規制の強化も図るとのこと。
よく見るとマツダもわずかに基準値を超えているようですが、どんなシーンでも安定 しているように見えます。 マツダの触媒に頼らないSKYACTIV-Dの技術は、さすがだなと思いました。
さて、この先どうなるのでしょうね。 基準を上まわっても現在、走行中の規制基準自体がないため排ガス規制違反にはなら ないようで、現行車はそのままでOKのようですが、次に搭載するエンジンでは、 おそらく、実走行時の新基準をクリアする必要か出てきそうです。
17年度発売予定の次期D:5のクリーンディーゼルエンジンは新基準対象になるだろう と思います。
(資料等リンク) 排出ガス不正事案を受けたディーゼル乗用車等検査方法見直し検討会 (国土交通省) http://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_tk10_000035.html
排出ガス低減対策 EGR + ( DOC+DPF ) + LNT LNT制御の浄化(リッチスパイク)は、浄化効率が良い、車速57km/h~75km/h、かつ、エ ンジン回転数1250rpm~1650rpmの範囲で作動
台上試験の結果 NOxの排出量が規制値(0.08 g/km)に対して0.104g/kmとなった。これは、LNT制御がJC08 モード試験中は主にNOxを吸蔵する制御であるが、JC08モード走行中にドライバーがモー ドの車速追従を意識して、頻繁にアクセルワークを行った結果、有効なリッチスパイクの回 数が減り、モード後半で、LNTのNOx吸蔵能力が低下したことが、原因と考えられる。 試験ドライバーを代えて、再試験を実施した結果、規制値を下回る結果となった。
路上走行試験の結果 NOxの排出量について、台上での規制値(0.08 g/km)と比較して2~5倍程度の乖離が発生した。 2~5倍程度の乖離が発生した理由として、使用環境や運転方法の違いによりNOxの排出量 が増加したものと考えられる。
|