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タイトルRe: ギ ギアが
投稿日: 2005/04/30(Sat) 19:03
投稿者: kazuhiko

こんばんは。平成7年SGに乗っています。

MTの不具合は、それほど珍しいことではありません。乗りっぱなしのユーザーだと、車種を問わず不具合が出るかもしれません。

別に、デリカだから、三菱だからとか、リコール云々、そんな大げさな話ではないはずです。

不具合の原因には、いくつか考えられますが、ギアが入りにくいなどのトラブルでは、初歩的なメンテナンスで解決するケースが多いので、即分解整備というより、メンテナンスを心がけてみると良いと思います。

考えられる原因(1)
クラッチの切れが悪い…SWに使われているMTのクラッチは油圧で作動しています。クラッチ液のリザーブタンクは、ブレーキフルードと兼用です。
私の乗っていたH2年SW(5MT)も、クラッチペダルの感触がイマイチで、ギアの入りも悪かったのですが、クラッチに関しては、マスターシリンダーからの微妙な漏れ(にじむ程度)が原因でした。購入時に購入店で車検を通して納車されたのですが、購入後一月のうちにギアが入らないという不具合を何回も経験しました。
次回車検時、メカニックにクラッチペダルの違和感を伝えると、マスターシリンダーからのにじみを指摘され、簡単に解決しました。

原因(2)
ギアのシンクロが同調しない…主に、ギアオイルとの相性で不具合が生じます。MTFを交換すると、嘘のように治る事もあります。添加剤を使ってみるのもひとつの方法です。
私の乗っていたSWは、購入当時、走り出しは問題なくギアが入るのですが、長距離走っているとギアが入らなくなったりしました。
最初は、テフロン系の添加剤を試してみましたが、それなりに効果はあるものの、イマイチ。
車の下にもぐってオイル交換しましたが、抜けたオイルは、まるでエンジンオイルのように茶色く粘度もサラサラでした。FR車のミッションオイルは、それほど粘度はなくてもいいのですが、やはり粘度不足。高温になるとギアのシンクロが悪くなるようで、80W90を入れた後は、特に不具合はありませんでした。

オイルの不具合の、もうひとつの原因…水の混入
ミッションやデフオイルのケースには、通気口があいており、熱でオイルが膨張しても圧力が逃げる仕組みになっています。渡河や、深い水たまりを走行すると、この通気口から水が混入することがあります。ギアオイルは非常に極圧性が強いのですが、この極圧添加剤は、非常に親水性がよく、水が混入するとオイルは白濁して、あまり役割を果たさなくなります。
私の経験ですが、大雨で道路が川のようになった状態で、4WDに入れてガンガン走った後、1時間くらいすると、ギアが思うように入りません。
帰宅後にオイル交換すると、やはり白濁しており、オイル交換で不具合は解消しました。

MTFの交換は、カーショップなどでもオイルは売っていますが、作業は断られるケースが多く、ディーラーか、整備工場で依頼した方がいいでしょう。DIYでやることは可能ですが、注入ポンプが必要です。私が以前使っていたのは、シャンプーボトルにホースをつけただけのもの。根気があれば入ります。(今は、空気入れのエアーで圧送するポリボトルを自作)

とてもシンプルな基本整備で不具合が改善することもありますので、気軽にディーラーや整備工場に相談してみるといいですよ。


そうそう、ギアが入らないときの運転テクニック。
ダブルクラッチ…クラッチペダルを一杯に踏み込んでもギアが入らない場合、ニュートラルの状態で、一旦、クラッチペダルをを戻します。再度クラッチをきると、スムーズにギアが入ることがあります。
私の会社のフォークリフトなど、同様の不具合が多いので、結構使用頻度の高い運転方法です。


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