タイトル | : 低硫黄軽油 |
投稿日 | : 2004/12/22(Wed) 18:35 |
投稿者 | : kazuhiko |
こんばんは。平成7年SGに乗っています。
> また、低硫黄軽油と普通軽油を交互に使うことが最もシールにダメージを与えるようです
> から、給油先を決めた方がいいようです。
さて…
首都圏のディーゼル規制(八都県市)が昨年秋に導入されたのはご存知かと思います。規制の対象は貨物車ですが、この規制を実施するに当り、どうしても低硫黄軽油を供給するためのインフラ整備が必要でした。東京都が中心となり業界へ働きかけ、インフラ整備は急速に進められましたので、昨年の春ごろまでには、全国の給油所に低硫黄軽油の供給体制が整っているはずです。
長距離トラックは、数百リッターの燃料を搭載して全国を走るので、首都圏の給油所だけでは、意味を成さないため、全国の給油所で低硫黄軽油が供給されています。
実際には、他のルートの軽油がブレンドされている可能性もありますが、我々ユーザーには確かめるすべはないかと…
確かに、従来型のディーゼルエンジンは軽油中の硫黄分が含まれていることを前提として作られていますから、低硫黄軽油の普及により、その性能を損なう可能性は否定できません。噴射ポンプのシール類だけでなく、ポンプ本体やインジェクターの潤滑にも影響を与えます。
欧州の軽油は、昔から硫黄分は、日本の軽油(中東産)に比べると少なかったのですが、軽油を精製する段階で、植物油を数%ブレンドして潤滑性を保持しています。アメリカも同様です。私が知る限りでは、日本の低硫黄軽油に対する潤滑性を保つための処置がとられているという話は聞きませんね~
個人的には、インジェクター保護のため、局圧性をアップさせるための添加剤を試したりもしますが、効果のほどは正直言ってわかりません。
国策より東京都の政策のほうが先行しているようで、この辺のアンバランスは、我々地方のユーザーにはどうしようもありません。いずれ、古いディーゼルは淘汰されていくのでしょうね…