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タイトルRe: DIYでローター交換!!
投稿日: 2004/12/16(Thu) 00:50
投稿者: kazuhiko

こんばんは。平成7年SGに乗っています。

> H6年式PE8Wに乗っていますが、最近ブレーキ時にフロントからのジャダーがひどく当BBSを参考に原因を考えたのですが、やはりローターの偏磨耗のようです。DIYでローター交換したいのですがハブがあるのでそう簡単にはいかないようです。マニュアルハブへの交換はDIYでやりましたがそれ以上にローター周辺の分解が必要なのでしょうか。もちろんブレーキ本体をはずす必要があるのは分りますが・・・
> またローターを取り付けているボルトが再使用可能なのか?締め付けトルクなど・・分る方がおりましたらお願いいたします。


マニュアルハブを取り付けたことがあるのであれば、途中までは分解されたと思います。
一番の問題は、ロックワッシャーを回すための特殊工具をどうやって手に入れるかです。
実は、特殊工具なくても分解できるんですが、組み立てるときに、正確なトルク管理ができません。

ロックナット締め付けトルク
13~20kgfmで一度締め付けた後、フロントハブを回転させてベアリングをなじませる。その後、0キロまで緩める。
再度、2.5キロまで締め付けた後、ロックナットを約30度緩める。
ロックワッシャーを取り付ける際、穴の位置が会わないときには、20度の範囲で緩めて穴の位置を合わせる。

ローターを取り付けているボルトが再使用可能かどうかは、再使用しない(新品に交換する)と聞いていますが、SGの整備書を見る限り、そうした項目は見つかりません。(見つからないだけで、書いてあるかもしれません)
※私の場合は、再使用しました。

前置きはこのくらいにして。ちょっと長くなりますが勘弁してくださいね。

<交換方法>

①ジャッキアップする前に、ホールナット、ハブ周りのボルト6本を緩めておいたほうが作業がやりやすいです。ジャッキアップして、ウマをかけたら、前輪を外します。ブレーキキャリパーを外します。キャリパーサポートごと外すだけです。ブレーキホースは切り離さなくてもいいのですが、キャリパーを宙に吊っておけるように、針金か何かで軽く固定してください。(ブレーキキャリパーのはずし方は省略)

②ハブキャップを外します。マイナスドライバイーでこじったくらいではあかないかもしれません。あらかじめCRCなどの潤滑スプレーを吹き付けておきましょう。マイナスドライバー・バール・。パイプレンチなど、とりあえずこじってあけるしかありませんので、潤滑剤を拭きつけながら根気よく、ふたを開けます。

③中のCリングを外します。素人にはこれがいやな作業です。スナップリングプライヤーがあると一人でも出来ますが、ドライバーでこじって外す場合には、二人でやるといいでしょう。Cの開いているところを、広げてやるだけで外れます。勢い余ってどこかへ飛んでいかないように気をつけてください。次にOリングを外します。これはワッシャーのように一緒に入っているだけなので、簡単に取り出せます。

※マニュアルハブを取り付ける際に、ここまでは経験されていると思います。


④ハブを固定している6本のボルトを外します。前輪が空転すると、工具に力が入らないので、私は、めがねレンチをゴムハンマーで殴るように、瞬間的に力を入れますが、四駆の状態で駐車したら、もしかすると前輪は回らないかもしれません。ボルトが全部外れたら、ハブの外側のカバーが外れます。
※回り止めの工夫→ベンチレーティッドディスクローターには冷却効率アップのために、ローター側面に穴があいています。そこに、マイナスドライバーなどを差し込むと、回り止めに応用できます。

⑤ロックワッシャーを止めている2本のプラスネジを外します。3番(大き目)のプラスドライバーか、2番(普通のサイズ)しかない場合には、ハンマーで叩きながら、頭をなめないように。ロックワッシャーを外します。次にロックナットを外しますが、ここでは、専用工具の使用が推奨されています。一応、ラジオペンチの先端で回るくらいに軽くしまっているだけです。

⑥ロックナットが外れたら、ハブごと引き抜きます。この時点ではハブとローターはくっついたままです。ハブを引き抜いたときに、ベアリングも一緒に出てきます。多分、引っ張ったときに落ちてしまいますが、慌てないで下さい。テーパー形状(円錐型)のベアリングなので、ただ入れてあるだけです。

⑦ハブとローターを分離します。ものすごく硬く固着しています。めがねレンチだけでは対処できません。14ミリのソケットレンチ、しかもディープ(深いやつ)が必要になります。共回りするので、ソケットも同じサイズが2組。とにかく硬くしまっています。私は、スピンナーハンドルに鉄パイプを延長して緩めました。あらかじめ潤滑剤をふいておくか、ガスであぶった方が作業効率がよさそうです。
※万力に固定したほうがいいです。固定の際は、ローターを傷つけないように、銅板などをはさんでやりましょう。

新しいローターに組み立てるときは、外したときと同じ手順です。

気をつけるのは、ハブベアリングの入れる向き(外したときに忘れずにみてくださいね)と、ロックナットの締め付け位置。ベアリングの位置を決めているのが、ロックナットです。一応、簡易的な方法として、ロックナットと、ロックワッシャーの爪と穴の位置がぴったり合うところが正解です。ロックナットを適正位置にあわせるためには、それなりの道具がないと難しいと思います。私は、ボルト2本と鉄のステーで簡易的な道具を作りました。
※専用工具でないと、しっかりとトルク管理できませんね。


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