DELICA BBS (ログ)
[デリカBBS記事リスト] [新着記事] [管理用]

タイトルRe: エンスト時の回避について
投稿日: 2005/01/06(Thu) 00:15
投稿者: kazuhiko

こんばんは。平成7年SG(28DT)に乗っています。

> 突然エンストしてししまった場合の状況について経験のある方教えてください。

噴射ポンプのトラブルでは、2年間、数え切れないほどエンストを繰り返しました。
不謹慎ではありますが、そのうちに慣れます。「突然のエンスト」ではなく、「予想していたエンスト」に変わってしまうからです。

ちょっと茶化してしまいましたが、まじめにお答えします。

> 幸いまだ未経験なのですが、H7 2800DTの為、万が一のためできるだけ情報を入手しておきたいのです。

エンジンが止まれば、当たり前のことなのですが、エンジンの動力で駆動していた補器類は、すべて止まります! 作動しているのは、バッテリー直結の電気関係くらいなものです。

教習所で教わりませんでしたか? 忘れているだけだと思います。

論より証拠。自分の車で体験してみるといいと思います。広い駐車場や空き地があれば、ゆっくりを車を動かし、Dレンジに入れたまま、キーをOFFしてみると、よくわかります。

速度にもよりますが、低速走行では、有無を言わさず、すぐに車は身動きできなくなります。平坦地なら、ブレーキとか、パワステなどという前に、車はすぐに止まってしまいます。

問題なのは、ある程度速度が出ていた場合や、下り坂のように、エンジンの動力が切れても、自然に加速してしまう状況ですよね。 狭い下り坂のカーブなんていうのは最悪です。路面が凍っていたら、目も当てられませんね。


> 1、ハンドルが利かなくなるとは、パワステが不能になり、ハンドルが重たくなるのですか?

パワステポンプが止まれば、パワステは作動しません。パワステなしの車と違い、そのようには作られていませんので、重たいです。
でも、ハンドルが切れないわけじゃありません。重たくなるだけです。速度が遅ければ非常に重たいし、速度が速ければ、比較的軽く動きます。


> 2、ブレーキはまったく利かなくなるのですか?なぜ利かなくなるのか解りません。

ブレーキは油圧で作動しています。それだけでは、強い制動力を得ることができないために、油圧ブレーキをアシストする、ブレーキブースターが装備されています。

ディーゼル車では、エンジンから負圧(バキューム)は発生しませんので、バキュームポンプを備えています。エンジンから動力を取っているので、当然、油圧のブレーキ系統をアシストする、ブレーキブースターが作動しません。

ブレーキが極端に利かなくなります。まったく利かないわけではありませんので、低速時には、安全に止まることができます。しかし、ある程度ブレーキが利くのは、1発目だけです。断続ブレーキを踏むと、2回目以降は、かなりききが悪くなります。下り坂などでは、非常に危険です。

参考までに…ブレーキブースター、ガソリン車ではエンジンから発生する負圧で、作動していますが、ディーゼル車では、先に述べたように、バキュームポンプで負圧を発生させています。多くのディーゼル車では、バキュームポンプはオルタネーター(発電機)に併設(内臓)されていますが、オルタネーターを動かしているファンベルトが切れてしまうと、当然、ブレーキブースターが働かなくなります。ディーゼル車でファンベルトが切れた場合には、それは、死を覚悟しなければなりません。日常の整備点検は大切です。

> 3、どのように事故を回避すればよいものでしょうか?

後続車がいるか? 単独か? 速度は? 道路の傾斜は? カーブか?直線か? ケースバイケースです。

事故回避の方法。ひとつには、自己防衛のための回避。次に、他車への被害を与えないための回避。

車を、安全な場所へ退避させることが一番ですが、できないかもしれません。後続車との車間距離が短ければ、急停止した場合には、追突されてしまいますが、ある意味、避けようがありません。
私の場合、エンジンがぐずりだした(吹けなくなり、ボボボッ!と息つきする)時点で、アクセル全開、ハザードランプを点滅させ、メーターパネルの警告灯が全部ついてしまった時点で、ドライブからニュートラルへ入れる。退避場所にハンドルを向ける。退避場所がなければ、その時点で、路上に立ち往生します。肝心なのは、ドライブに入っていると、上り坂では車が急停止してしまうので、私はすぐにニュートラルに入れます。(私の通勤路は家を出てすぐに上り坂のため)
下り坂で、加速していく場合には、ニュートラルに入れてはいけません。ドライブのままにしておけば、エンジンブレーキの役割を果たします。ハンドルはある程度自由が利きます。ドライブでも加速するようなら、2かLレンジに入れる。ブレーキは1回踏んだら踏み続ける。戻すと、2度目にはあまり利かない。

下り坂で、万が一止まらずに、前の車に追突しそうな場合は、ガードレールか何か、対物事故ですむものにぶつけるしかありません。対人事故を起こすよりはましです。

噴射ポンプ関係でエンストするのは、エンジンが冷えているときが多いので、朝一番にエンジンを掛けて、5分以内の行動範囲を、よくチェックして、退避場所を頭の中に入れておきます。冬の通勤時には、夏より10分以上早く家を出て、エンジンを掛け、十分に暖気して、途中でエンストしても、会社に間に合うように時間の余裕を持って行動します。


- 関連一覧ツリー (◆ をクリックするとツリー全体を一括表示します)