タイトル | : Re: 板金 |
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投稿日 | : 2010/09/28(Tue) 09:07:18 |
投稿者 | : あっきーー |
板金屋です。
通常ボンネットは一番目につくところなのでゴミやホコリにとても気を使う・・・
はずなんですけどねぇ・・・
なんか仕事に誇りが無いというかポリシーを感じないですね。
塗装には膜厚限界という言葉がありまして、それを越えると見た目ではわかりませんが、軽い飛び石などで簡単に塗装が割れてしまう状態になってしまいます。ちなみに膜厚限界の目安は塗装3回程度です、つまり新車塗装も含めると補修塗装2回まではOKということになります。
ですので本来はそう言った車両が入庫した際には『剥離剤』という恐ろしい薬品を使って塗装をベロベロに溶かして十分洗浄した後に再度塗装を行うのが『正しい』やり方です。
しかしながらこういった『正しい』作業が行われている優良店はほんの一部であり、
『納車の時さえ綺麗なら・・・』という意識の板金屋が非常に多いのもまた事実です。
『正義が勝つ』のではなくて『勝った方が正義』なんですね。悲しいですが・・・
だいぶ話がずれてしまいましたが、ある程度しっかりした板金屋であればこんなことにはならないはずです。というか納車しません。
あと裏技的な話ですが、ある程度名の通った板金屋であれば塗料も数種類取り揃えている場合がありますので追い金を払えばクリヤーのみをグレードの高いものに替えてもらうこともできます。
うちでは標準のクリヤー、耐スリ傷クリヤー、スリ傷自己修復クリヤーの三種類が用意してあり、デリカであれば当然標準クリヤーでの塗装になりますが、フーガに使われているようなスリ傷自己修復クリヤーをおごることだって可能なわけです。
特にボンネットは一番目につくところですので補修ついでにアップグレードしてしまうのも一つの手です。但しボンネットだけ超綺麗になってしまうのでフェンダーの塗装との差が気になることもあるかも知れません。
ご参考までに・・・