デリカD5(D:5) BBS By MORIMORI
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タイトルタイヤの種類
記事No: 19481 [関連記事]
投稿日: 2010/05/27(Thu) 18:51:43
投稿者kazuhiko

こんにちは。kazuhikoです。
私が横から口出しをしたばかりに、脱線してしまった感じがあり、スミマセン。

> そもそも、車に疎い僕は、タイヤにはノーマルとスタッドレスの二種類しかないと思っていました。が、愛車のノーマルタイヤはマッドandスノー。ノーマルタイヤなのに、名前に「スノー」って入っているのは何故?と言うのが、発端でした。

タイヤの種類には、幾つかの分け方がありますので、図に示しておきました。

(1)ゴム質の違いによる夏/冬タイヤ
  夏タイヤ(サマータイヤ)と、冬タイヤ(ウインタータイヤ)では、配合される
  コンパウンドが異なり、低温化でのしなやかさが異なります。
  この分類を意識できる人は、寒冷地に住む人で、温暖な地域に住む人は、
  夏/冬のタイヤの違いをあまり認識していません。
  一般的な見解としては、図の上から下に行くに従い、軟らかくなります。
  但し、メーカーの違い、タイヤ銘柄の違いで、配合されるコンパウンドや、
  ゴムの柔らかさは一律ではありませんので、例外もあります。

(2)トレッドパターンの違いによるM&S
  マッド&スノー、M&S、M+Sというのは、一般的な夏タイヤに比べて、
  溝が深いとか、ブロック形状に近いパターンを採用して、未舗装路や、
  雪上での特製を向上させたもの全般に記載されています。
  4WD用のスタッドレスタイヤにもM&Sの表記がありますので、多くの人が
  勘違いしていますが、夏タイヤ・冬タイヤ問わず、殆どの4WD用タイヤには、
  M+Sの表記があります。
  冬タイヤではないM&Sは、所詮夏タイヤですから、低温化での性能は落ちます。
  純正採用の新車時に装着されているM&Sは、限りなく、普通のタイヤです。
  M&Sでは、スノー特性の限界値を示す、スリップサインが、5分山で現れます。
  夏タイヤとしての限界値を示すスリップサインは、2分山程度で現れるので、
  スリップサインは2段階になっているのが特徴です。
  スタッドレスであれ、その他のM&Sであれ、5分山までが、雪上使用の限度です。

(3)4WD車用タイヤ
  重量級の4WD車に対応すべく、タイヤの強度は一般乗用車向けタイヤとは異なり、
  トレッドパターンにも、舗装路に特化させたものから、泥濘地に特化させたものまで
  様々なパターンが用意されていますが、基本的には夏タイヤに分類されます。
  ウエット特製の高いA/Tなどは、シャーベット状の水分の多い雪道では有利な
  場合もあります。

(4)冬タイヤにも種類がある
  現在日本で主流のスタッドレスタイヤは、約20年前のスパイクタイヤの規制に伴い
  デビューして、年々改良が進んでいます。
  ウエット性能を助けるために、細かなサイプがあるのが一番の特徴ですが、ゴム質も
  低温化で柔軟性を保つように改良されています。
  一般的には、夏の高温化での使用には不向きです。(ブレーキ踏んでも止まらない)
  スパイクタイヤは、スタッドレス普及以前のタイプのスノータイヤがベースで、
  今のスタッドレスタイヤに比べると、硬くて重たいタイヤです。
  法律で、国内での製造が禁止されており、禁止条例のある道や県では、雪上/凍結路
  以外での使用が禁止されています。
  細かく条例を読み込んでいくと、雪上/凍結路であれば、公道を今でもスパイクで
  走行が可能であることがわかります。現実に、北海道では、パトカーや救急車などの
  緊急自動車は、厳冬期にはスパイクタイヤを装着しております。
  
お住まいの地域、出かける先により事情は異なりますが、万が一、事故を起こした場合に、
雪上を夏タイヤで走行して事故を起こした場合は、「悪質」とみなされる場合があります。
人身事故を起こしてしまうと、その後の処分にも影響されるので、6点を超える場合と、
そうでない場合も。

雪上での運転が得意な人、不得意な人がおりますが、雪国の常識としては、
「雪が降ったら運転しない」という選択肢は、あるわけです。
私の郷里では、「夏専用ドライバー」を名乗る人も多く、女の子では、これが普通ですね。
スパイクタイヤの規制以後、スタッドレスでも信用が低く、冬は運転しなくなった人も
多いのですよ。ですから、私的には、運転に自信がなければ、電車/バスの利用は
ごく当たり前の発想だったりします。

現在住んでいるのは、首都圏から150キロ圏内ですから、首都高速などを走ることも
多いのですが、私自身は、首都圏で生活していたこともあり、都心であろうが、全国
何処へでも車で出かけるものの、静岡に住む人の中には、東京都内を運転するのが怖くて、
東京へ出かけるときは、新幹線で出かける人は、ごく普通ですよ。

静岡では、平野部では滅多に雪は降りませんから、積雪でパニックに陥ることもありますし、
突然、雪が降ったら、車を置いて帰る人は、これも珍しくありません。

無理に、夏タイヤで雪上を走って、事故を起こす車も多いですね。
私も、夏タイヤ(ハードテレーン=M&S)の4WD車に後ろから突っ込まれたことがあります。

4WD車は、登り坂では雪道でも登っていくのですが、溝さえあれば、夏タイヤでも
ぐんぐん先へ進んでしまいます。しかし! 下り坂で、安全に止まることができるかどうかは
甚だ疑問な点ですから、止まれなくなるケースは、実に多いです。

運転に自信がなかったら、危ないところでは運転しない、これ、基本だと思います。

タイヤの種類 (画像サイズ: 815×339 105kB)


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