三菱自動車のミニバンは全てデリカ名称に

▶ in ニュース posted 2011.02.26 Saturday / 11:20

BBSのデリカD2のチェーン「スズキから小型車のOEM供給」を見ていたので、特別驚きもしませんでしたが、今朝の地元新聞の紙面下部に広告が・・・「デリカの新型」

デリカD2(スズキソリオ)

 三菱の1BOXデリカに新型デビュー!

 スズキソリオのエンブレムをDELICA D:2 に変えただけで
ソリオ(それを)デリカと呼ぶかぁ

とは・・・言いませんでしたが(笑)、新型デリカを目の当たりにすると、久々ここへ一言書きたくなりました。

今までデリカD:の後の数字はデリカの歴代の意味だった。

現在のデリカ、つまり「デリカD:5」のネーミングは、2006年10月30日、三菱自動車工業の当時のプレス発表記事を一部引用すると、
“新型ミニバンの車名「デリカD:5(ディーファイブ)」の D:5(ディーファイブ)"とは、1968年に初代を発売したワンボックス車の先駆けである「デリカ」の5代目を意味する。”と書いてあり、また、三菱自動車工業Webサイト内の「DELICA D:5 SPECIAL CONTENTS」そこには デリカ1代目(デリカトラック)、デリカ2代目,3代目(デリカスターワゴン)、デリカ4代目(デリカスペースギア)と続く系譜の説明があります。

同じく三菱自動車サイトのデリカD5の よくあるお問い合わせの
車名の由来は何ですか?  の質問にも。
「デリカ」は荷物を運ぶ車(デリバリ・カー)の造語。
「D:5」は5代目デリカという意味から、「デリカ D:5」としました。
・初代  デリカ 1968年発売
・2代目 デリカ 1979年発売
・3代目 デリカスターワゴン 1986年発売
・4代目 デリカスペースギア 1994年発売 ”
と 書かれております。

手持ちのデリカD:5のカタログ(2007-01版)にも以下ように。

デリカD5 07-01 カタログより
家族といっしょの時間、自然と触れあう時間をもっと大切にしていきたい。
デリカD:5。骨格から生まれ変わり、すべてを高次元で進化させました。
「ミニバンの優しさ」と「SUVの力強さ」を融合した、3列8人乗りの4WDワンボックスです。一歩先まで踏み込めるオフロード性能と、安定感のあるオンロード性能を両立したオールラウンドの走行性能、家族を守る堅牢ボディ、快適なスペース&ユーティリティなど、どんな時にも期待に応える機動力を発揮します。新型デリカD:5。さあ、未矢口の体験へ。

DELICA D:5 = デリカディーファイブ。 1968年に発売された初代デリカ。その5代目を意味する。
歴代のデリカが、それぞれD:1〜D:4に対応する事は、誰でも想像しますし、おそらくデリカ好きの方ならD4と言えばスペースギアと認識しているのではないかと思います。
それらは当然、三菱自動車社内でも認識していた事でしょう。

それなのに、何故、スズキ自動車OEMのソリオをデリカD:2にしてしまったのでしょう。
おそらく歴代デリカの開発や製造に関わった方は、デリカというブランドに強い思い入れ等あり、かなり反対したのではないでしょうか?
当然、デリカにお乗りの方や、過去に乗った方、ファンの方で失望した方も多い事でしょう。

ここで 誤解があるといけないので、おことわりしてきます。
決して「ソリオが悪い」という事ではありません。
デリカという、ネーミングのことを書いております。
 





ミニバンシリーズは軽自動車含めデリカへ変更


インターネット検索して見つけた記事ですが
Car Watch ミニバンシリーズはデリカのネーミングで統一 2011年 2月 24日
の記事によると 
“「デリカD:5」をデリカシリーズの頂点とし、デリカD:2はエントリーモデルの位置づけになると言う。フルサイズミニバン以外のモデルに「デリカ」のネーミングを与えることに、社内でも議論が交わされたそうだが、今後、同社のミニバンシリーズはデリカのネーミングで統一されることが決定した。
 なお、D:2の「2」は同社のモデルを5段階でサイズ/排気量で区切った際、軽自動車の次に大きいということを意味する。
デリカD:5の「5」はこれまで5代目を表してきたが、5段階でもっとも大きいモデルという意味も込められた。
今後発売される軽自動車の1BOXモデルに、「デリカD:1」というネーミングが与えられることも可能性としてありそうだ。 ”

とあります。
これまでの5の五代目としての意味合いの“5”は、最も大きいモデルという意味での5になるようです。
つまり、D:5はミニバンの一番大きい車種という意味合いに変わるらしい。

一方 もう一つの記事

三菱 デリカD:2 新車発表会速報 【オートックワン】
では
“このD:2というなんとも違和感を覚えるネーミング。理由を聞いてみると、三菱自動車では同社エントリーの軽クラスを「1」、ハイエンドクラスを「5」と表しており、その意味から、下から2番目のコンパクトクラスは「2」とし、ミニバンを意味する「D」と掛け合わせたネーミング「D:2」にしたと説明する。
ちなみに「3」はセダンカテゴリー、「4」はSUVカテゴリーを意味する。”

とあります。
D:1、D:2、D:5はわかりますが、D:3(ミニバンセダン)とかD:4(ミニバンSUV)は当方も想像付きませんでした。

二代目デリカ 

[何年か前に、近所の駐車場で見つけたので撮影、2代目デリカ]

長い歴史のある“デリカ”がここへ来て、軽から普通車までの三菱自動車のミニバンの代名詞となってしまった事を、一デリカファン(三菱ファンではない)として非常に残念に思います。

参考まで、デリカD:2は 製造がスズキだから、三菱自動車が昨年あたりから?PRしている10年10万キロ保障の対象外のようです。



デリカD:5とは関係ありませんが・・作者のPR(^^)
Youtube MORIMORI

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