DELICA BBS Part2 (10000以降の過去ログ保存)

タイトルRe: 60㌔以上でのロックアップについて
投稿日: 2008/02/28(Thu) 19:16
投稿者: kazuhiko
URLhttp://heartland.geocities.jp/kazuhiko0521/delica/delica.htm

こんばんは。平成7年SG(2800DT)に乗っています。

> 自分としては60㌔以上ではモワァ~っとした感じでいいので直結キープで走って欲しいのです。 しかし、毎回解除されるわけではなく60㌔近くまで速度が落ちても直結状態の時もあります。とにかくその時その時でいろいろで気になってます。

さてさて…ご質問の際は、お車のプロフィール(自己紹介)を必ずお願いしますね。
文章の内容から推察するに、SGのディーゼル車と思われますが…
年式等わかりませんので、前期・後期による違いもあり、適切な答になっているかどうか
わかりませんが、私の乗っている、前期型の2800DTの場合。

私も昔、SGに乗り初めの頃は、同じように感じていました。
中古で買った4万キロ走行のSGが、ミッションの変速がギクシャクして、以前は5MTに
乗っていましたので、とても腹立たしく思っていました。

で、そのSGもとうとう廃車になってしまいましたが、この7年間に経験したこと。

要は、すべてに通じるのが、アクセルの踏み込み量との相関関係。アクセル殆ど踏まずに
ある程度の速度で巡航できれば、ギクシャクしないのです。

●ワイヤーの調整
実は、これが一番大きいです。ただし、これはアクセルを踏んでいるのに、それほど踏んで
いないようにごまかすやり方ですから、元々、アクセル踏んでいる場合には、それほど改善
できませんし、やりすぎるとキックダウンできなくなりますので、ご注意。
最悪は、4速のクラッチに悪影響を与えます。

●噴射ポンプ
これも影響が大きいです。アクセルをある一定以上踏み込むと、ロックアップが外れて、それ
以上踏み込むと、キックダウンするようにできているわけですから、アクセルをあまり踏み
込まなくても、燃料が安定して供給できていればよいわけです。
噴射ポンプの個体差があり、2回ほどポンプ交換した経験がありますが、その度にフィーリングが
変化しました。勿論、ポンプ交換の際に、ワイヤーの張り調整もされるので、ポンプだけの
問題ではないかもしれません。
また、ポンプの燃調の調整も、明らかにシフトフィーリングに影響を与えます。

●LPS(レバーポジションセンサー)
アクセルの踏み込み量を検出し、電気抵抗に置き換えて、信号化しています。可変抵抗ですが、
これが劣化してくると、シフトスケジュールにトラブルを引き起こします。
故障したときには、、アクセルを踏み込んでもキックダウンできなくなり、ブレーキを踏んで
速度が落ちるまでは、ずーっとシフトアップした状態で、維持していました。
電気抵抗値の変化が引き起こす微妙なシフトタイミングですので、実は車体による個体差が
あります。

●電装関係
LPSの可変抵抗にも影響を与えるものに、バッテリーやオルタネーターの出力状態。
弱ったバッテリーと、元気なバッテリー、アーシングなども微妙に影響を与えます。電圧が
降下している時には、シフトもギクシャクしがちです。


●その他エンジンのコンディション
アクセル踏み込む量が大きいと、シフトワークがギクシャクするわけですから、わずかな
アクセルワークで、安定した出力を得ることのできるエンジンなら、フィーリングも滑らか
になります。
アクセルを思いっきり踏み込まなくても、スムーズに加速して、ある程度の速度域に達する
ように、吹け上がりのよいエンジンに仕上げていくことで、まったく別な車に生まれ変わり
ます。

●オイル・フルード管理
エンジンオイルの交換は、エンジンフィーリングに影響を与えますし、ATFの劣化は、
摩擦係数の変化を引き起こし、一定の速度で巡航するためのアクセルの踏み込み量にも
変化があります。
ATFの交換は、AT内部の摩擦材との相性や馴染み具合にもよりますので、1回だけ交換
したときと、複数回交換をした場合ではフィーリングが違ってくるものの、その後は何度も
ATF交換しても、それほど変化しなくなってきます。

7年余り乗ったSGは、購入当初、60キロで巡航するのに、2000回転を維持できず、
2500回転程度まで上がってうなっていましたが、廃車にする頃には、1800回転程度で
ロックアップのまま、スムーズに静かに走っていました。

自分の思い通りの車に仕上げていくには、少しずつ手を掛けて、10万キロ走った頃、気が
つくと別な車になっていたという次第です。
手塩に掛けるというか、怨念に近いものがあるかもしれませんが…

※余談ですが、乗り換えた2台目のSGは、年式やエンジンは同じなのですが、こちらは
出力がイマイチであるにもかかわらず、一度ロックアップに入ってしまうと、あまり
ギクシャクしません。いつまでも、モワーッと走っております。
おかげで、一定速度で巡航していると、1500回転以下まで落ちても、そのままの状態を
キープしています。
ここまで来ると、ちょっとまずいようにも思えますが、購入後、まだよくわからない車なので、
何がどうなっているのかは、未知数です。


- 関連一覧ツリー (◆ をクリックするとツリー全体を一括表示します)