タイトル | : Re: 牽引ロープについて |
投稿日 | : 2007/12/03(Mon) 18:59 |
投稿者 | : kazuhiko |
URL | : http://heartland.geocities.jp/kazuhiko0521/delica/delica.htm |
こんばんは。平成7年SG(2800DT)を所有しています。
> 牽引ロープについて教えてください。
> 万一のことを考えて、牽引ロープを車に積んでおこうと探しているんですが、
> だいたい何トンぐらいまでのを買っておけば無難でしょうか?
最初に知っておきたい知識を整理します。
デリカの車重は、約2トンあります。舗装された平らな場所で、じわじわと引っ張るのであれば、
それほどの強度は必要としませんが、雪道でスタックしたり、路肩に脱輪した際に、それを
引っ張ろうとすると、車両の重量だけではなく、非常に多くの力が加わります。
もうひとつは、牽引ロープの強度の表記の仕方。安全強度だとか、破断強度などという書き方を
していますね。
安物の悪質な製品だと、MAX○トン というような、紛らわしい表記をしています。
あくまで、緊急脱出用のグッズで、日頃お世話になることもない道具ですが、いざとなったときに、
役に立たない強度不足のものでは困りますね。
セルモーターの故障だとか、自走できない場合に、一般路上を牽引する目的であれば、安全荷重
3トン程度のロープでも、牽引可能と思われますが、雪道でのスタックや、脱輪した際に
救出する目的であれば、最低でも2倍の強度は欲しいですね。
オフロード4WD車の場合、趣味の領域で使用される方は、10トンクラスの牽引ロープ、
或いは、ソフトロープよりも強度的に信頼できる、ワイヤーを使われていると思います。
私の場合は、一般乗用車などの、他車を救出する際に使うソフトロープは、6トンを用意。
自車(デリカ)がスタックした際に救出してもらうために、ワイヤーを用意。
(30年使っています)
スタックした車両を引き出すためには、かなりの力が必要ですが、強い衝撃を与えると、牽引
される側のドライバーが、むち打ちを受傷しやすいので、伸縮式ののソフトロープを使って、
じわじわと牽引するのがベターな方法です。
しかし…氷雪路では、この方法では、牽引する側のタイヤが滑ってしまったときに、役に立たず。
最悪は、ソフトロープではなく、ワイヤーを使い、ワイヤーを思いっきりたるませた状態から、
アクセル全開。車体側が引きちぎれるほどの衝撃を与えないと、脱出できないことが多いです。
デリカで、ショートのパジェロを引っ張ったときは、かなりガツンと引っ張り、ようやく脱出。
デリカがスタックしたときは、誰も助けてはくれない可能性もあります。
万が一のときの、お守り代わりと思って、とりあえず装備しておく場合、1万円程度のものは
必要かなと思います。(量販店で、デリカに耐える牽引ワイヤーは扱っていないかもしれません)