DELICA BBS Part2 (10000以降の過去ログ保存)

タイトルRe: オイル交換時期について
投稿日: 2007/10/12(Fri) 18:14
投稿者: kazuhiko
URLhttp://heartland.geocities.jp/kazuhiko0521/delica/DIY/DIY-TOP.htm

こんばんは。平成7年SG(2800DT)を所有しています。

> 私はパジェロ2800ディーゼルで仕事をしているのですが、
> 仕事柄、雨天時は工事写真を撮るのに黒板を濡らしてはいけないので
> (チョークで書けなくなる)
> 撮影すると車の中に黒板を入れ、一日中アイドリングをさせて黒板を乾かしています。
> 私は北海道なのですが、今月は頻繁に雨が降り今月は、
> ほとんど朝9時~夕方5時までアイドリング状態です。

オイル交換の目安は2点

(1)油膜形成に関して

エンジンオイルは、保管している期間の酸化の程度に比べると、一度エンジンに入れて、エンジンを
回した瞬間から、著しく酸化が進行します。
一般的には、走行距離を目安に交換していますが、あまり距離数を走らなくても、エンジンを掛けていた
時間や、エンジンを止めいても、オイル交換してからの経過した期間で、ある程度酸化していきます。
(距離を走らない車でも、最低限半年に一度は交換したいですね)

長距離トラックなどは、毎日かなりの距離を走ることと、オイル総量がとても多いこともあり、
2万~3万キロ前後でオイル交換していると聞きますが、街中で、客待ちの間、エンジンを
アイドリング状態で待機していることの多いタクシーは、毎月の整備点検で交換しているらしいです。

オイルは、エンジンの回転を上げて、高温にさらされると、非常に激しく酸化しますので、
潤滑油としての油膜形成を保持できる寿命は短くなりますが、エンジンを高回転で回すのと違い、
アイドリングで長時間回している場合は、それほど酸化が進むわけではないでしょうから、
LPGのタクシーなどは、毎月ごとの交換でよいのだと思います。

問題は、ディーゼル車の場合は、次の、カーボン・スラッジの影響が大きいこと。

(2)カーボン・スラッジについて

ディーゼル車は、エンジンが吸い込んだ空気を圧縮して、自然着火できる温度まで高めたところに、
燃料を噴射して、着火しています。
ガソリン車が、スパークプラグを使用しているのと違い、燃焼時に不完全燃焼した「煤汚れ」が
とても多いエンジンです。
エンジンのコンディションによって、オイルの汚れ具合は違うでしょうが、ターボが効いて、
新鮮なエアーを沢山吸い込んで走行しているときに比べると、もしかすると、オイル自体は
まだ油膜を保持している度合いでも、煤汚れはひどくなっているかもしれません。
カーボン(炭素)は、とても硬い物質であることはご存知の通りで、微細なカーボンを多量に含んだ
エンジンオイルを使い続けることは、エンジンオイルに研磨剤を含ませてエンジンを回している
ようなものです。(エンジンは摩耗しやすくなります)
そう考えると、エンジンオイルが、煤汚れでひどくなる前に交換してあげたほうが、望ましいのは
言うまでもありません。

ここで、ひとつ判断しづらい問題点があります。
ある程度距離を走っているディーゼルエンジンでは、オイル交換した直後で、既にオイルは真っ黒。
墨汁のようなオイルを、どの時点で交換時期と考えるのか?


私的にいえば、オイル交換の目安は、「垂れるまで」
エンジンオイルは、新油のときはある程度の粘度がありますから、とろーり としています。
エンジンに使用して、高温にさらした状態でガンガン使うと、サラサラになります。
更に使い続けて、渋滞などでエンジンの回転数が落ちて、距離のわりにエンジンが回っている
時間ばかり進んでくると、そのうちに、オイルはドロドロに変化していきます。

ドロドロになるほど粘度が上昇したオイルは、論外ですが、要交換の目安としては、オイルの粘度が、
使用時間に比例して、サラサラになっている時点では、まだ正常。
粘度が上昇して、ドロドロになる手前が、限界点と考えています。

できれば、限界点までオイルを酷使することなく、早めのオイル交換で、愛車を大事にして
いただければ理想かなと思います。

こうかいてしまうと、やっぱりわかりにくいかな?
では、音で判断。どんな車でも、オイル交換をした直後は、エンジン音が、マイルドに変化したような
そんな気がしませんか? アクセルを踏んでいても、オイル交換後は、なんとなくアクセルワークが
軽くなったような、そんな印象があると思います。
これ、気のせいではなく、実際に、新油効果があるはずです。

新油効果が得られなくなったら、オイル交換を気にしてもよいかなと思います。
エンジン音が、なんとなくガラガラ音がひどくなったような?
アクセル踏み込んだときに、黒煙が増えてきたような?

そんなふうに、ちょっとした変化を感じた時点で、オイル交換の時期が近づいていることを
訴えています。
私が社会人になった頃、大先輩から教わったことは、「機械は生き物」だと。人間同様、
その日のコンディションの変化があるので、それを感じ取ってやることが大事だよと。

長々と、抽象的で、数字で表現できないことを書き綴ってきましたが、このようにしか書けない
理由もわかってください。

車の走行距離や、今までのメンテナンスの状態もわからないし、毎月の走行距離や、一日の走行距離も
わからないため、単純に、アイドリング時間だけ伺っても、判断できないのです。


> 冬場には黒板はほとんど濡れる事がありませんので、

私も北海道出身なのですが、現在は、富士山の麓に住んでおります。
とても懐かしいですね。確かに、冬季の北海道の雪はさらさらしていて、本州の雪のように
ずぶ濡れになることが少ないですよね。
今から20年程前、北海道にいた頃、新聞配達をしていましたが、転んで雪まみれになっても、
新聞が濡れて読めなくなる心配はなかったですね~



※内地(本州)の夏は、北海道に比べると非常に酷でして、エンジンオイルの疲労度も、
別世界です。
純正オイル(鉱物油)だと、夏場は3週間、あるいは2000キロ程度で、かなりガラガラ音が
変化してきますので、私達の住んでいる地域では、車を大事にしている人たちの間では、
ディーゼルターボは、毎月オイル交換するくらいが好ましい、と話しています。


メーカー推奨のオイル交換時期は、通常の使用を想定して設定してありますので、未舗装路や、
通常使用とは異なる環境で使用された場合の管理とは、異なるものです。
ディーゼルターボで5000キロごとというのは、シビアコンディションではなく、ノーマルの
交換サイクル。

最近手に入れたものを含め、4M40を3台乗り継いでいますが、オイル管理の良し悪しで、
まったく別のエンジンですね。
オイルなどの基本的なメンテで、同じエンジン、同型車とは信じられないほどの差が開きます。



工事現場での使用とありますが、土埃が多い場所だと、エアーエレメントの清掃具合にもよりますが、
エンジンにはかなりの負担を強います。

私が仕事で出入りしている現場は、新幹線の軌道上で、夜間工事のみ。夜間工事(毎日ではない)で
使用している発電機のオイル交換サイクルは、月に2回程度。一晩で数時間の使用。
エンジンの回転数はそれほど高くありませんが、オイル容量が小さく、微細な鉄粉や砂埃の
影響から、オイルの粘度上昇は著しく、かなり短いサイクルでの点検で、廃油はドロドロの状態。


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