DELICA BBS Part2 (10000以降の過去ログ保存)

タイトルパンク修理剤の功罪
投稿日: 2007/06/21(Thu) 17:44
投稿者: kazuhiko
URLhttp://heartland.geocities.jp/kazuhiko0521/delica/delica.htm

こんばんは。平成7年SGに乗っています。

> タイヤ履き替え時にショップの方に『パンクした場合はどうすれば…?』と質問した所、『スペアとタイヤサイズが違うし、タイヤが重く交換するのが大変なので、タイヤ修理剤をお使いになれば良いと思いますよ』との返事をもらいました。
> それ以後パンクした場合を考えてボンベ式のタイヤ修理剤を積んでいますが、幸いな事にまだ使った事はありません。
> 大きいサイズを履いている場合のパンク時は皆さんどうされていますか。ボンベ式のパンク修理剤の利点、欠点も教えて頂ければと思います。

ショップの方の説明は、まあ、一般論(普通乗用車)としては、通用しそうな言い分ですが…

ところで、さとやん さんは、どの程度の容量のボンベを携行されていますか?
市販品では、排気量別に数種類あると思いますが、クロカン4WD車に対応するものって??

タイヤに対して小さなボンベでは、空気圧が不足するでしょうから、不足したエアーを補充して
あげればいいかな?
但し、市販のベビコン程度では恐ろしくて(発熱して火を噴くかも?) 4WD車の潰れた
タイヤからエアーを満タンに出来るくらいの能力のある、強力なエアーコンプレッサーがあれば、
命拾いできるかもしれません。


さて本題。
このパンク修理材というのは、要するに細い釘などの小さな異物が、タイヤに刺さった時にだけ!!!
効果を発揮するもので、ちょっと大きめの異物、例えばボルトやカッターの刃のような5mm幅
程度のものが刺さったらすぐに空気が抜けてしまうんです。

まして、タイヤ側面の穴や裂け傷、亀裂によるパンクの場合は修理できません。

ですから、パンク修理剤で対応できない可能性が、多分にあるというリスクは否めません。

では、ないよりましなのか? ということに…

まあ、応急処置として、直ってしまった場合には、あまり気にしないケースが多いのですが、
万が一、これで修理できなかった場合、どうなるのか?

当然ながら、スペアタイヤに履き替えるか、なければ、レッカーを呼んで修理屋さんへ直行。

ところが、いざ修理する段階になると、あんな迷惑なものはないですね。
修理剤を注入したタイヤをホイールから外すと、タイヤの内側は白い生ゴムのような修理剤が
ベットリくっついて目も当てられない状態になっています。
ホイールの方も同様に修理剤がベットリくっついています。

パンク修理剤の糊状の汚れををきれいに落としてから修理にとりかかる訳ですから、当然時間も
余計にかかります。非常に大変なので、ショップの方に怒られまくり…


私自身は、四輪車では使用したことがありませんが、二輪車でパンクして、これで直った経験は
ありません。


余談ですが、以前、「釘を踏んでもパンクしないタイヤ」というのが一時期ブームになりました。
あのタイヤは最初から例の修理剤が入った状態で売られていたようなものでした。
でも、釘などの異物を踏んだ穴を埋めるには、結局修理しなくてはならず、修理した後にまた
修理剤を塗るというとんでもなく手間のかかるタイヤだったのです。
これも、仕事で使っているバイクで、試験的に導入した直後、私がパンクさせてしまい、
1回きりでダメにしてしまいました。店主もバイク屋も、何で?? と… うなっていましたが、
市場から消えたことを考えると、役に立たなかったのでは?


<総括>
パンク修理剤の効能を、全否定するつもりはありませんが、パンクや、バーストの程度によっては、
スペアタイヤを持っていないと、お気に入りのホイールをガリガリと傷つけながら、退避場所まで
自走する可能性もあります。

それと、直った場合にでも、その効能は、長期間補償できないということです。
本来のパンク修理ほどの耐久性がありませんから、近い将来、再修理する必要性が出てくることと、
パンク修理剤を注入してから、本修理に取り掛かるまでの期間が、長期に及ぶ場合は、そのタイヤと、
ホイールは、一度分解したあとは、再組み付けできない程度に変質している可能性大です。


1本だけ、だめにしたホイールとタイヤ、1本だけ買い替えますか?
それとも、4本(1セット)総入れ替えになりますか?? 
とても高いパンク修理代だと思いませんか?

サイズ違いでも結構ですから、ノーマルのスペアタイヤでも、2WD走行なら、使ったほうがいいと
思います。


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