タイトル | : クラッチの滑りについて |
投稿日 | : 2007/06/03(Sun) 21:43 |
投稿者 | : kazuhiko |
URL | : http://heartland.geocities.jp/kazuhiko0521/delica/delica.htm |
こんばんは。平成7年SGに乗っています。
> ・クラッチの寿命について
> 自分はKD-PD8W型 4M40エンジンのデリカスペースギア(たぶんEXCEEDⅠの 2835cc 8人乗りツインルーフATディーゼル)に乗っていますが、現在、走行距離が12万キロ近くなっています。(中古購入で、初年度登録が平成7年になっていました)
> 正直、デリカのクラッチがどういうものを使用しているのかはよくわかりませんが、これだけ乗っていると寿命が気になるところであります。交換・修理もしくはクラッチ滑りなどを経験された方、是非、走行距離や修理費用などを教えてください。
> 併せて、ATFの交換について何か注意点などがありましたらお願いします。
同年式・同型式の、走行15万キロに乗っていますが、AT車ですので、いつ壊れても
不思議ではないです。
ご質問では、クラッチの滑り云云と、クラッチに限定したご質問をされていますが、AT車
であれば、流体クラッチの不具合も発生する可能性がありますが、トルコンの不具合など、
他にも不具合箇所がありまして、クラッチ交換という概念も殆どありません。
思考パターンが、MT車とAT車が、ごっちゃになっている印象を否めませんが、参考までに、
まとめてレスしますね。
<MT>
まず、話の早い方で、MT車のクラッチ。
これは、滑ったら、即日ご臨終です。以前乗っていたSWで、雪の富士山でクラッチが滑った
ことに気がついたものの、すぐに引き返すことなく、深夜の雪中行軍を行いましたら、数時間後に
再起不能の状態に陥りました。
ちょっとした登りも自走負荷の状態で、富士山の標高1400mから、ほぼ惰性だけでおりて
きたことがあります。エンジンブレーキも不能になります。
現在のMT車のクラッチは、自動調整式ですので、滑りを感じた時点で、残りは殆どなく、
平坦路でも、100キロ離れた地点からの帰還は絶望視されています。
摩耗したクラッチディスクの交換だけで治る場合と、レリーズベアリング・ベアリングケース
を同時交換する場合がありますね。
クロカン4WD車の場合は、交換作業が大変で、SWのディスク交換でも5~7万円くらい、
SGであれば、10万円以内での修理は不可能といわれています。
三菱ディーラーでも、この手の修理作業はできない店舗が多いと聞いています。
<AT>
ATFの交換云云とかかれておりますし、AT車にお乗りのようですから、参考までに。
ATの流体クラッチは、各ギアごとに存在していますので、一度にすべてのギアに入らなくなる
わけではありません。
Dレンジだけとか、2レンジだけ、ギアが入らなくなるというような故障の仕方をします。
とりあえず、Lレンジや、Rレンジは生きているというケースが殆どですから、MT車で
クラッチが滑ったときのような、自走不可能な状態に陥ることは少ないです。
国産車では、ATの耐久性は、10万キロを目安に。
中には、30万キロ故障知らずで乗っている方もおりますし、ハイエースなどの商用車では、
20万キロ近くまで、ATF無交換で乗り続けて、トラブルもなく、シフトショックも大きくならない
というケースも存在しますが、乗用車では、結構壊れているケースが多いですね。
昔と違い、現在はリビルトミッションが出回っていますので、AT本体の修理を行っている
修理屋さんは、殆どないでしょうね。
リビルトにミッション・トルコンのアッセンブリーで積み替えるというのが、定番かと。
AT車で不具合が生じたら、10万~30万円くらいは当たり前に掛かりますので、10年
10万キロを超えた乗用車では、壊れたら乗り換えるという考え方が、世の主流です。
まあ、ATのクラッチが滑り始めても、完全に逝ってしまうまでには、時間の猶予があるので、
ディーラーなどで点検して、ATのクラッチが滑っているといわれた方の多くは、その場で
車を手放すことを決意するでしょう。
売る方も、ATに時限爆弾を抱えていることを承知の上で、自社では売らずに、オークションに
流すなど、責任の所在が不明瞭になるような方法で、処分します。
世の中には、確信犯的な不良中古車が、数多く出回っております。掴まされたら、保障期間内に
気がつかなかった場合、ただ泣くしかありません。
<ATF交換について>
外国と違い、日本では、殆どタブー視されている領域です。
ガソリンスタンドや、カーショップでは、売らんかなの精神でATF交換を薦めてきますが、
いざ作業となると、お断りされるケースも多く、腫れ物に触るような扱いを受けるケースもしばしば。
T社の車なんかは、ATF交換できないように、オイルパンにドレンプラグが存在しなかったり、
N社では、素人が工具を掛けると、すぐになめてしまいそうなくらい薄型の頭に作っていますから、
厄介ですね。
三菱の場合、誰でも交換できるくらい、簡単に作られています。
でも、いざ作業すると、ドレンプラグとオイルパンのメスネジに耐久性がありませんから、
要注意。
ATF交換については、自動車関係の方々の中でも、賛否両論で、相反する意見の衝突も
珍しくありませんので、素人の私が結論を出すわけには行かないです。
個人的には、年2~3回のペースで、ドレンプラグから抜ける分だけDIY交換しております。
詳しくは、画像BBSに投稿しております。
https://com.sgd4.com/pbbs/joyfulyy.cgi?getno=231#getno231