DELICA BBS Part2 (10000以降の過去ログ保存)

タイトルRe: エアフィルター
投稿日: 2007/06/03(Sun) 03:16
投稿者: kazuhiko
URLhttp://heartland.geocities.jp/kazuhiko0521/delica/delica.htm

Re: エアフィルター こんばんは。平成7年SG(2800DT)に乗っています。

> 4月に12年式のシャモニー(2.8DT)を購入しました。

> 最近黄砂が凄いので、フィルターを清掃しようとボックスを開けました。
> ところがフィルター無いんです・・・

SGの2800DTに採用されている純正のエアーエレメントは、楕円形の筒形状を
しておりますが、社外品の中には、形状が異なるものがあります。
画像にある、私が使っているものがそうなのですが、エアクリBOXの上蓋に、
ぴったりとくっついてはいないでしょうか?

まあ、こんなオチであって欲しいと願いつつ、本当に中身が空っぽであれば、困り者
ですね。

経験として、私が学生時代に仕事をしていた職場のバイクが、エンジンの力が弱く
なってきたので、各所点検したら、なんと、エアーエレメントがない!!
職場の主任に報告したら、「そんなものなくても走る」という具合に一蹴されましたが…

エンジン内に空気と一緒に、砂や埃を吸い込みますが、よほど粒状の大きなものを
吸い込んだりしなければ、即、大きなダメージを受けるわけではないでしょう。
特に、ディーゼルエンジンでは、最近のガソリンエンジンに比べると、かなり
クリアランスは広いので、もともとガラガラ音が鳴るエンジンだということもあり、
異常の発見は遅れるというか、乗っていて気がつかないかもしれませんね。

> 軽いパニック状態で、購入した店に電話したら、『シュノーケルが付いてて、
> 高いところから空気を入れてるから、 大丈夫じゃないかな?』 とおっしゃる!
> あきれて電話を切りました。
> 多分2度とこちらから連絡する事は無いと思います。

シュノーケルがついているんですか??

購入されたのが4月とのことですから、通常は保証期間があると思いますので、
相談なされた方が、得策かと思います。

> 早速オー○○ックスにてフィルターを購入しました。

> 最低2ヶ月間は フィルター無しで乗ってたのですが、 オイル交換やフラッシングを
> した方がよろしいのでしょうか?

オイル交換はお勧めしますが、個人的には、フラッシング剤は、あまりお勧めしません。
ディーゼルエンジンは、ガソリンエンジンに比べると、真っ黒い状態になりますが、
その主成分は、煤(カーボン)です。ですから、洗浄成分が、ガソリンエンジン用の
オイルに比べると多く含まれており、旧規格のディーゼルオイルでは、アルカリ成分を
有しています。
主にガソリンエンジンを念頭に置いたフラッシングオイルなんかよりも、安いディーゼル
オイルのほうが、よほどお勧めです。
フラッシングオイルがエンジン内に残ると、あまりよろしくないのです。
しかしながら、SGの4M40というエンジンは、オイル交換しても、大量の古い
オイルが残ってしまう。総量8.3リットルのうち、オイルパンから抜くことが
できるのは、たったの5.5リットル。オイルクーラー1.3リットルは抜くことが
できませんし、オイルエレメントは、キャンター(トラック)やローザ(マイクロバス)
と同じ、馬鹿でかいやつがついていますから、1.5リットルも入っています。

フラッシングオイルを使ってもよいのですが、その後は、オイル交換を3回くらい
行った方がいいのでは??(そこまでやっても1割くらい残る計算です)
そんな手間とコストをかけるくらいなら、安いディーゼルオイルを、2回でも3回でも
換えてやった方が、どれだけ安心できるでしょうね。

エアーエレメントと、エンジンオイルの関係… 疑問に思う方もいるかもしれませんが、
とても密接な関係にあります。

純正のエアーエレメントでは除去できずに、エンジン内に到達してしまう微粒子って
言うのは、結構多いものなのです。
渋滞の多い都市部と、交通量の少ない郊外では、エアーエレメントの汚れ具合が異なる
ことは、お分かりいただけると思いますが、これだけ、エレメントが汚れるのですから、
エレメントでとりきれない砂埃は、みんなエンジン内部に入ってしまいます。
吸い込んだ空気の異物の中で、比重の軽いものは、排気ガスと一緒に排出されてしまう
可能性がありますが、恐らく多くはエンジンオイルに溶かし込んで、エンジン内を循環
するはず。ある程度比重の大きな粒子は、確実にオイルと一緒に残ってしまいます。

だから、同じ走行距離、都市部と郊外で使った車では、エンジンオイルの汚れ具合が、
まるで違うのです。前オーナーが首都圏で使用していた中古車を購入すると、田舎で
使われていた車に比べて、信じられないほどコンディションが悪く、ガラガラ音が
大きかったりします

メーカーさんや、機械屋さんは、こういう部分には、意外なほど無頓着なのですが、
オイルは、エンジンの血液に例えられるように、様々な異物を溶かしこんで、循環
しているものなのです。

既に、異物を吸い込んでダメージを受けている部分が直るわけではありませんが、
少なくとも、細かな微粒子であれば、今後のダメージケアには、効果的かなと思います。


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