DELICA BBS Part2 (10000以降の過去ログ保存)

タイトルRe: オーバーヒートが心配です
投稿日: 2006/10/17(Tue) 19:40
投稿者: kazuhiko

Re: オーバーヒートが心配です こんばんは。kazuhikoです。
    
> > ラジエターのアッパータンクの樹脂部分がと他にも記事がでてくるのですが、
> > その場所がよくわかりません。

ラジエター本体(コア)はアルミ製ですが、その上部の樹脂でできた黒い部分が、
アッパータンクです。

ラジエターASSYのうち、金属部分のフィンのついている部分が、コア、その上下に
ある、樹脂部分が、アッパータンクと、ロアタンクで、エンジンの冷却系統は、家庭の
風呂釜と同じように、
熱せられた水は上のほうへ行こうとするので、下から吸い込んで、熱くなって上から出て
くる(戻る)ようにできています。

ロアータンクから、ウオーターポンプで吸い出され、エンジンへ入ります。
エンジンで熱くなった冷却水が、勢いよくアッパータンクへ戻ってくるのですが、
アッパータンクからラジエター本体へ入る部分が、細く沢山の水路に分かれているので、
この部分が錆などにより詰まりやすく、樹脂製で、しかも熱の影響を受けるため、
破損しやすいのです。


> > コンデンスタンクがリターンホースでラジエター本体につながっていますよね。

その黒い樹脂製の部分です。


ラジエターアッパータンクからLLCが漏れてくるトラブルは、非常にメジャーな
トラブルなのですが、樹脂タンクの強度不足ではなく、その多くが、錆が原因。
定期的なLLC交換を怠ると、防錆剤の効果がなくなり、錆が発生します。一度、錆が
発生してしまうと、その後、こまめにメンテナンスしても、もう、あとの祭り。

錆が原因で破損する他には、過負荷や経年劣化で割れが発生しクーラントが漏れます。
アフターパーツで市販されている、ハイプレッシャータイプのラジエターキャップ。
オーバーヒートに強いことをうたっていますが、ラジエターの強度も考えてね…
強度が劣化している古い車両では、純正以外のアフターパーツとの相性が悪いことも。


ラジエター本体(コア)は、複雑な経路のため、この部分が壊れてしまうと、非常に
高額の出費となりますが、樹脂タンク部分だけを交換するのであれば、比較的安価で
すみます。
ラジエターASSYを車体からおろして、ラジエター屋さんに外注するケースが多い
ですね。DIY交換の事例は、あまり聞かないです。
費用的には工賃込みで2~3万前後かな。

但し、錆が原因でアッパータンクが破損したラジエター、果たして、いつまで持つで
しょうか?
アッパータンクが破損するほど、冷却水の経路が詰まっている場合、その後が怖いです。

ラジエターASSYを程度のよい中古品に交換すると、部品代だけで3~4万くらい。


壊れる前に、予防整備でラジエターを取り外して交換するというのは、聞かないですね。
壊れてしまってから、修理する人が大部分ですが、そうなったら、修理する前に、
修理方法(新品ASSY/中古ASSY/樹脂タンクだけ新品)を、修理屋さんと、
よく相談したほうがいいでしょう。(錆がひどいと再利用できない場合も)


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