タイトル | : Re: サルファーフリーについて |
投稿日 | : 2015/07/30(Thu) 06:04 |
投稿者 | : kazuhiko |
> サルファーフリー化された軽油を使用する事による燃料噴射ポンプの影響についてです。
>
> 今回の質問のきっかけは、いすゞのウィザードに乗っている。お客さんから
> ‘今の軽油は油膜が弱いので、サラダ油を添加しているんです。そうしないとエンストがひどくしまいには焼きついて壊れてしまう’
硫黄分の低い燃料を使用すると、インジェクションノズルが潤滑不良を引き起こすことは、
その昔、言われていたことです。
ですから、寒冷地軽油(特3号は7割が灯油に近い成分)を入れて、
温暖な地域を走ると、黒煙増大や、燃料噴射ポンプの寿命を短くするという
通説が一般的でした。
灯油は、軽油よりもはるかに硫黄分が少なかったんですね。
昔、軽油の硫黄分が200ppmだった時代、灯油は5ppmくらいだったか?(記憶が曖昧)
その後、軽油の硫黄分も、50ppm、そして2ppmと、サルファーフリー化されていったと
記憶しています。(数値は、私の記憶ですので、間違いがあるかもしれません)
灯油よりも硫黄分の少ない軽油に変わっていく過程で、
それに変わる潤滑成分に関しては、石油元売各社、一切の情報を提供していません。
日本の軽油が低硫黄化を進める以前から、
欧米の低硫黄軽油には、植物油添加などの対策もあったと記憶していますが、
これも、20年近く前の記憶であり、私自身、はっきりと覚えていません。
インジェクション保護の上で必要と思われていた硫黄分。
低硫黄ではインジェクション焼きつきを危惧されていましたが?
私自身、温暖な地域に住んでいて、スキーで出かけた先で、給油するわけですが、
(寒冷地で長時間駐車する場合は、温暖な地域の軽油では、凍結する可能性がある)
20年前には、寒冷地軽油を満タンに入れて帰ってくると、
静岡のような温暖な地域で走ると、噴射ポンプに良くないとか、黒鉛が増えると、
整備工場のベテランメカニックにも注意されました。
しかし…
長距離トラックは、寒冷地と温暖な地域を行き来しますが、
寒冷地で給油したからと言って、それで故障する訳ではありません。
今では、寒冷地軽油も、その他全ての軽油も
(特1号から特3号まで5種類あります)
全てがサルファーフリー。
サルファーフリー化して、インジェクションに影響があったという話は、
あまり聞きません。
恐らくは、メーカーは情報開示しませんが、
何らかの潤滑成分は含まれていると推測します。