DELICA BBS Part2 (10000以降の過去ログ保存)

タイトルRe: フロントアッパーアーム交換
投稿日: 2010/05/16(Sun) 05:18
投稿者: kazuhiko

Re: フロントアッパーアーム交換 おはようございます。平成7年SG(2800DT)に乗っています。

> 整備解説書を見ると、アッパーアーム交換にはブレーキホースを外す必要があるようで、手順をお伺いしたいのです。。
> 具体的にお伺いしたいのは、1,ブレーキホースの取り外し手順(フルードの抜き取り方)2,フロント一カ所のフルードを抜いただけでも、エア抜きは4輪全てですべきか否か・・です。

昨日、お友達のSGの、ドライブシャフト交換作業を致しましたので、ついでに、
画像を撮っておきました。

整備書に示されている、ブレーキラインの切り離し箇所は、黄色の矢印で示した箇所。
フルードの抜き取り方ですが、ラインを切り離してしまうと、全部垂れ流しになって
しまいます。
何らかの方法で、流出するフルードを最小限にとどめたいのですが、切り離した箇所の
上流側が、鋼管ですので、バイスプライヤーで挟んで止めるわけにも行かず、かなりの
量が流れ出てしまうと思われます。
よって、ブレーキライン全体にエアーを噛んでしまう恐れがありますので、
エアー抜き作業は、四輪すべてと考えた方が安全でしょうね。

極力、ブレーキフルードの流出を抑制する手段として、
(1)リザーブタンク内のフルードはあらかじめスポイトなどで吸い取って減らしておく。
(2)リザーブタンクの蓋を外し、ラップ&輪ゴムで封をして、空気が入らないようにする
(3)ブレーキペダルは踏みっぱなしになるようにしておく
(4)上流側がゴムホースの場合は、バイスで挟んでおく(※今回の場合は不可)

ブレーキラインの切り離しには、フレアナットレンチの使用をお奨めします。
一般的なスパナやモンキーなどで施工して、舐めてしまったり、不具合が生じたときの
リスクを考えると、専用工具は必需品でしょう。

ブレーキフルードは、吸湿性が高く、安全のためには短期間で交換することが好ましく、
(一般的には年1回は交換したい) よほどのことがない限りは、四輪すべてのエアー
抜きを兼ねて、全量入れ替えることが望ましいと思います。

足回り部品を交換する際は、左右同時に交換しておかないと、アライメントの狂いから、
直進性の悪化や、タイヤの偏磨耗を引き起こし、左右で部品の劣化の程度が異なると、
アライメントの調整も出来ない場合もあります。


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