DELICA BBS Part2 (10000以降の過去ログ保存)

タイトルRe: ATF交換について
投稿日: 2010/05/12(Wed) 12:58
投稿者: kazuhiko

Re: ATF交換について こんにちは。平成7年SG(PE8W)に乗っています。

> 私のPD4Wも走行距離が93,000Kmを超えました。前回のATF交換から4万キロも
> 過ぎ、変速ショックも強くなってきたようですから、そろそろATF交換を
> しようと思います。

車両の年式がわかりませんが、PD4Wという点からして、前期型だと思います。

私も、最近知ったことなのですが、4G64搭載車に採用されているATミッションは、
私が乗っている4M40搭載車のミッションよりも、小さいんですね。

この車両に搭載されているATは、型式「V4AW2」というミッションが搭載
されており、同じ4WD車でも、4M40や6G72搭載車に採用されている
「V4AW3]というミッションとは、制御方式、少し見た目の形状も違うようです。

とはいえ、三菱の分類上は、「V4AW系」として、油脂類は同様に管理します。

※97年のマイナーチェンジで、後期型のATミッションは変更になっています。

> 「ATのオイル交換の際には、オイルパン脱着と洗浄もしたほうがいい」と
> いう話を聞いたことがありますが、皆さんはどうされていらっしゃいますか?
> 洗浄までをするとしたら、走行距離でどのくらいのタイミングでするのが
> 良いでしょうか?
> また、その際には同時にした方がいい整備がありますか?

95型、所謂「初期型」と呼んでいますが、95年夏に初回マイナーチェンジが入る前の
車両では、ボンネットを開けると、ATFの交換サイクルは4万キロと書かれております。
しかし、96型(95年初回マイナーチェンジ後)以降の車両では、8万キロ交換に変更に
なっておりまして、どの時点で交換すべきか? という見解には、立場による相違もあります。

個人的には、ATFは頻繁に交換している方ですので、ATの変速ショックに違和感を感じたり、
オフロードや雪道走行で、過負荷を掛けたあとには、自主的に交換するように心がけておりまして、
平均すると、1万キロごとに(年2回ペース)、オイルパンから排出できる4Lのみ交換する、
部分交換を実施しています。

以前乗っていたPD8Wでは、10万キロを過ぎた頃だと思いましたが、ATのオイルパンの
ドレン(メス側ねじ山)損傷でオイル漏れが発覚し、ATオイルパン交換を致しましたので、
その際に、内部のフィルターも交換しましたが、10万キロ程度では、殆ど汚れはなく、
フィルターの詰まりは確認できませんでした。
この点は、ATFの定期交換の度合いにより変わるかもしれません。

オイルパンを外してのフィルター交換は、ミッションメンバーが邪魔をして、オイルパンを
脱着するのに支障がありますので、ミッションジャッキで支えて、ミッションメンバーを
切り離す必要がありますので、素人がDIYで交換するには、やや危険が伴います。
工賃的にも、割高になりますことから、あまりお奨めしませんが、長く乗ろうと思えば、
10年10万キロを目安に、点検を兼ねて交換するのも宜しいかと。

同時にできる整備としては…
・ミッションメンバーを切り離すので、ミッションマウントの交換ができる
・ATのコントロールバルブ交換が必要なら、下からアクセスするので、合理的
但し、整備する必要がないのであれば、同時に施工する必要はないかと。


ATFを交換される際は、ATミッションにあった油脂を選択するよう、心掛けてください。
※三菱純正を選択されるのが間違いは少ないのですが、この車を開発した当時の
指定銘柄のATFは、かなり昔に絶版扱いとなっており、現在は代用品が使われております。
指定銘柄の変遷は、
ATF-SP  → ATF-SP2 → ATF2
となっております。
現在、電子制御のATに採用されているATF-SP3は、適してはいないようです。
(軟らかすぎるとか、変速ショックが大きくなるなど)
指定グレードとなっているATF2は、SP2の進化したものではなく、デキシロン2に
相当する、旧世代のATFですので、パワステフルードに使われているものです。
例えるなら、粘りがあり、高温に強い特性はありますし、変速ショックを軽減する要因は
あるのですが、その分、やや回転が重たい、そんな印象を受けるかもしれません。

※画像は、私が個人的に使っている油脂と、作業風景。純正油ではないので、
詳細は記しませんが、自己責任で使用しております。すでに、100リットル以上の
同銘柄の油脂を交換していますが、トラブルはありません。


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