DELICA BBS Part2 (10000以降の過去ログ保存)

タイトルRe: ATの変速異常
投稿日: 2010/03/12(Fri) 01:34
投稿者: kazuhiko

Re: ATの変速異常 こんばんは。平成7年SG(2800DT)に乗っています。

> H7 2800DT のSG 15万キロです。
>先日突然ATのギアがおかしくなりました。症状は車速が安定する時速50キロぐらいになってギアが3速、4速に上下して安定しません。アクセルは一定に踏んでます。

もう少し具体的に症状を教えていかないと、症状を特定できません。
道路の形状、エンジン回転数など。

と言うのは、運行状況によっては、故障でもなんでもなく、
単純に、キックダウンが働いている可能性があるからです。

頻繁にキックダウンが作動する場合…
(1)アクセルの踏みすぎ 
(2)エンジン出力が弱いのでアクセルを踏んでしまう  
(3)ATスロットルケーブルの張り調整で対処できる
(4)ATの伝達能力が弱っている
(5)ATの油圧経路に詰まりが生じている
解決策としては、OD-OFFにして3速のまま走るというのが、もっとも安上がりな
対処方法ですが、変速ショックが大きいとか、頻繁に上下するようであれば、
故障する前兆かも知れないと疑うべきかも。ATFの交換、あるいは、バルブボディの
コントロールバルブを交換するなど。
以前乗っていた1号車(平成7年PD8W)を4万キロで購入した当時、こういった
症状で、クレーム修理に出し、コントロールバルブを交換してもらいました。
結局のところ、完全には解消せず、三菱ディーラーのメカニックにも、調整できないと
言われ、それ以降、DIYでエンジンや、ATの調子を改善してきましたが、ノウハウを
掴むまでには、かなりの年月を要しました。

ある程度の、油温が上昇する状態で使い続けると、AT内部を痛めてしまいます。
中古車では、前のオーナーの使い方がわかりません。

極端な事例ですが、画像は、一昨夜の山梨県鳴沢村にて。
除雪されていない、深い雪をラッセル走行していると、AT警告灯が点きっ放しになりました。
油温が上昇して、ATが悲鳴を上げています。

元ATメーカーの苦情処理担当の方と話をしたことがありますが、ATメーカー、
自動車メーカーともに、こういった過酷な使い方は想定して開発していないとのこと。
スタックして、タイヤがちょっとでも空転した時点で、即座に、それ以上の運転継続は
避けてくださいとの説明です。油温が上昇して、ATが壊れる可能性が高いとのこと。
日本車の性能と言うのは、この程度の耐久性なのです。

私の場合、AT警告灯が点灯したら、近日中にATFを交換しておりますが、
負荷の大きな状態に陥った後も、メンテナンスをしないで乗り続けるオーナーさんが
多いので、中古車のATミッションは、何があるかわかりません。
ATFの交換は、メーカー側、整備する側、それぞれの言い分がありますが、
内部の摩擦材に影響を及ぼした後遺症として、必ず、ATFは汚れています。
AT内部のスラッジを放置すると、いずれ、流路を閉塞してしまうので、何らかの、
故障の原因となります。

次に、キックダウンに拠らない、3速に落ちてしまう症状について。

1号車(PD8W)、2号車(PE8W)ともに経験しておりますが、
電気系統の断線によるもの。
速度センサーの信号断線により、3速以外のギアがキャンセルされてしまいます。
※電気系統故障による非常時でも、3速ATとして動くように設計されています。
完全に断線してしまうと、速度計が動きません。
3速以外のギアがキャンセルされて、3速になってしまう症状を繰り返したときは、
タイヤが頻繁にロックして、まるでエンジントラブルかと感じたほどです。
いきなり潰れるのではなく、不具合を繰り返す時期がありますが、直後に、
完全に潰れて、4速に入らなくなるので、そのまま走行を続けると、高回転のため、
水温、油温ともに上昇。AT警告灯が点灯することも。


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