DELICA BBS Part2 (10000以降の過去ログ保存)

タイトルRe: 警鐘!インチアップ
投稿日: 2010/01/26(Tue) 11:40
投稿者: kazuhiko

Re: 警鐘!インチアップ こんにちは。平成7年SG(2800DT)に乗っています。

> 左側に傾いていたり、黒煙モウモウと吐いたりとイメージも安全性も良くありません!

車両が左に傾くのは、足回りのヘタリによるものであり、左重心のSGには顕著な
傾向です。リフトUPしたことと、車両が傾いていることの因果関係はありません。

黒煙を吐くのは、ディーゼル車の特徴で、リフトUPしたガソリン車には無関係な冤罪です。

どちらも、整備不良が原因と思われる不良傾向ですが、これは、世間一般から見た、
デリカ(ノーマル車を含む)のイメージそのものです。

デリカのイメージと言うと、
・車高が高くて不安定そう、倒れそうで怖い
・遅くて邪魔だし、黒煙を吐く
・ヘッドライトの位置が高くて眩しいので目障り
・ドレスアップに気合いが入っているオーナーが多くて変な人が多い

どれもこれも、リフトUPに限った定着イメージではないですね。

> かくいう当方も30mm程度のオーバーフェンダー付けていますが、車高ならびにタイヤサイズはノーマルで、ホイールのみ7j-OF-5(スタッドレスは7j-OF+10のパジェロ用)に変更しています。

世間から見れば、充分、改造車ですよ。(記載事項を変更しなければ車検通りませんね)
トレッドを広げて、安定性を増すのが目的であれば、数ミリ~10ミリ程度が実用的。
40ミリ近くタイヤを外に出して、しかもマイナスオフセット。
安全性という点では、??です。

車両を設計する時点で、ホイールの中心が、旋回時の中心軸となる、ナックルの中心と
重なるように設計されています。
ですから、オフセット変更でトレッドを大幅に変更すると、ナックルの中心軸から
ホイールのセンターがずれることにより、タイヤが設地する際の面圧が弱くなり、
メカニカルグリップが失われる傾向にあります。
すでに、仕様変更に伴い、体感されていることと思いますが、ステアリングへの
入力量に対して、車が曲がらなくなってきているはずです。
小回りが効かない、つまり、コーナリング時には、ノーマル車よりもステアリングを
余計に切り込まなくてはならないので、長期的に見ると、ハブベアリングを痛め
やすくなります。

こうした車の特徴は、雪道での安定したグリップを損なうと言うこと。
ノーマル車なら、曲がれるはずのステアリング入力量で、旋回初期時に応答性が悪い
故に(曲がりきれないために)、トレッドを広げた分だけ多くステアリングを切る
必要があります。
同じタイヤの幅でありながら、面圧が低下してグリップ力が弱くなっているところへ、
ステアリングを多く切るため、車の挙動が乱れる傾向にあります。
(だから、ノーマル車よりも安定していると勘違いして油断すると、横転するのです)

車高を上げて、高重心になっているわけでもないのに、わざわざ性能をスポイルさせる
改造は、私のようにノーマル幅で乗っている者には、理解できません。
所詮、見た目重視のドレスアップ派と、大差ないと感じます。

改造の手法云々の話は、長くなるので割愛しますが、ご自分の車について、現状を
正しく理解していないオーナーの取り扱いが、一番怖いと思います。

画像は、デリカ乗りのお友達と、信州の秘境へ温泉に行った時のもの。
基本的に、一緒に走っているのは、ノーマル車高の車ばかりです。
改造等を施されている車と、走るペースが異なりますから、一緒に走ると、
走りづらいのは確かです。性能的に似た車同士のほうが、一緒には走りやすいですね。

横転している画像の車は、大型のクロカン4WD車です。対向車線からセンターを割り
突っ込んで、路肩に横転しているようです。改造車、ノーマル車問わず、雪道で
四駆の横転などは、比較的多く見かけます。

こけるか、こけないかは、運転する人の技量次第、天候次第、路面状況次第…


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