DELICA BBS Part2 (10000以降の過去ログ保存)

タイトルRe: ATF交換できない?
投稿日: 2009/12/05(Sat) 05:25
投稿者: kazuhiko

おはようございます。平成7年SG(2800DT)に乗っています。

> スペースギア13年式に乗っていますが、ギアに変速タイミング?が調子悪いです。

後期型のATは、学習機能つきの、三菱製のINVECS2が搭載されています。
これは、運転手のアクセルの踏み方により、ベストな変速タイミングを学習するものと
言われていますが、運転操作の癖などもついてしまうために、もし気になる点があるの
でしたら、一度、この学習機能をリセットしてはどうでしょうか?

特に、中古車で購入の場合は、前オーナーの癖がついていることが考えられます。

私自身は、前期型に乗っておりまして、詳しい方法については、販社にご相談ください。

> 中古の7万キロくらいで購入で現在9万4千キロ。
> ATFの交換はしたことありません。
> 本日オートバックス行って来ましたが『その距離では交換すると逆に壊れますから何もしないほうがいい』と言われました(泣)。
> ディーラーでも『特に変速のタイミングも問題ないみたいですよ』と言われ八方塞りです。
> しかし、その他の状況でも確実にクラッチが滑っている感がします。

カー用品店では、ATFの交換を断られるケースも多いでしょう。
でも、三菱の販社や、ちゃんとした修理工場なら、交換をお願いすれば、施工はして
もらえると思いますよ。

但し、一度に全量交換するというような方法ではなく、部分交換になると思います。

私自身も、古い車のATは、ATFを交換すると、かなりの確立で壊れると聞いています。
今乗っているSGを12万キロで手に入れたときも、売主のモータースの店主には
同様のことを言われました。うちでも、何台も壊しているから、絶対にやめたほうがいいと!
しつこいくらいに!!

まあ、そんな業者の言い分は、右から左に聞き流して…

私自身は、両手両足の指で数えられないくらい、DIYでATF交換していますが、
難しいとか、交換後に調子が悪くなったと言うようなことは、まず無いですね。
※ATに、CVTオイルを入れたときだけは、シフトショックが大きくなったように思います。

<古い車でATF交換をした場合に、不具合を引き起こす症例>

(1)オイルチェンジャーによる強制交換でスラッジを巻き上げる
業者さんが使うオイルチェンジャーは、抜いた量だけ、新油を自動で入れてくれる、
便利なものです。
レベルゲージの穴からノズルを、オイルパンの底まで突っ込んで、吸ったり、圧送したり…
しかし、永年ATFを交換した履歴の無い車で、このような強制交換するようなやり方を
すると、オイルパンの底に堆積したスラッジを巻き上げて、AT内部の細かな流路を
詰まらせると言う、トラブルが報告されています。

対策としては、
・オイルパンのドレンから下抜きする方法。
・ATクーラーのラインを切り離して、循環方法による自然な形での交換。
・新油の補充は、圧送せずに、自然落下方式で入れる。
・オイルパンを取り外し、ストレーナーまで交換して、スラッジ等をすべて除去。


(2)油脂を入れ替えることで摩擦係数が変化する
・車種や、搭載されているATにより、指定のATFが異なる。
・異種のATFを混入させることで、摩擦係数が変化する。
・永年の使用により摩擦係数が変化しているATFは、新油を入れると摩擦係数の変化が起こる
・社外のATFを使用すると、摩擦剤の剥離を起こす場合もある。

新車発売時に、工場で充填されているATFと同じものが、今でも手に入るのか?
→前期型で言うと、三菱の販社でも手に入りません。
ですから、ある程度は、互換性を考慮して、使える油脂を選択しているのが実情です。

しかし、このような考え方が通用するのは、日本国内のみ。海外では、日本と同じ油脂
銘柄が手に入るわけではなく、他の油脂銘柄で代用されているのが、通常かと。
これだけ多くの日本車が世界中を走っていて、壊れないのはなぜ? 
ここに疑問を感じると、日本人の車に対する常識が、非常識であることに気がつきます。

DIYで交換を行う場合は、いきなり全量に近い油脂を入れ替えるのではなく、少量ずつ
入れ替えて、ある程度の距離乗って、急激な不具合が発生しないことを確認した後、再度、
部分交換するという、方法が安全でしょう。


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