DELICA BBS Part2 (10000以降の過去ログ保存)

タイトルRe: エンジンオイルの種類
投稿日: 2009/12/02(Wed) 02:24
投稿者: kazuhiko

Re: エンジンオイルの種類 こんばんは。平成7年SG(2800DT)に乗っています。

> そこで、みなさん、28DTにご推薦のエンジンオイルがあれば、銘柄などを紹介して
> いただけないでしょうか。
>
> エンジンオイルの選定は目的によって違うと思いますが、

そうですね、オイル選びは、お車の使用の環境によって変わってくると思います。
ですから、ご自分の車の使用環境について、書き記していただければ、もう少し
具体的な話ができるのですが…

と言うのは、これから冬季は、地域により、オイル選びそのものが違ってくるからです。

純正オイルは、鉱物油の10W30ですが、これでも、氷点下15度くらいまでは、
エンジンの始動はできるはずです。しかし、私が生まれ育った地域は、それよりも
最低気温が下回ることもありましたので、5W~ 低温始動性の良いオイルが
必要でした。

このように、粘度指数を軸に選ぶ方法がひとつ。

他には、冬季の低温始動性とは逆に、夏季の熱ダレを憂慮する場合も。
私が今住んでいる静岡県は、北海道と比べると、酷暑、炎暑、猛暑…
道産子にとっては、息をするのも苦しいほどの蒸し暑さですが、車にとっても
都市部の渋滞は、オイルが悲鳴を上げてしまうほどの劣悪な環境。

15W40などの、高温特性を考慮したディーセルオイルがある一方で、
国産の鉱物油は、どうしても熱ダレしやすい傾向にあり、高温特性で言うと、
化学合成油に軍配が上がることも確かです。

しかし…合成油の特徴は、油膜は高温に強いけれど、油膜の厚さは、薄いという
ディーゼルにとっては、あまり好ましくない側面もあります。

SWに乗っていた当時は、冷却効率の悪いキャブオーバー車であったため、
10W40の部分合成油を好んで使っていました。
エンジンのノイズも、10W30の鉱物油よりも静かで、黒煙も減少したのですが、
SGに乗り換えてからは、春秋は10W30と、夏季は10W40を使い分けて
おりました。

長年使ってきた部分合成油10W40が、グレード変更に伴い、5W40に変わってからは、
冬季には好んで使いましたが、夏季に5W40を使用すると、エンジンのガラガラ音が
大きくなるので、この2年ほどは、オイル選びに迷っていたところです。

そこで、今年の夏は、以前から気になっていた、北米産のパラフィン系鉱油を試してみました。
ちなみに、国産のオイルは、中東産原油をベースとしているために、油の質が違います。

私は、1度や2度のオイル交換だけで、オイルの良し悪しを語るのを好みません。
オイルエレメントや、オイルクーラー内の大量の古いオイルが残っているため、
交換効率が高く無いと言うことと、新油に入れ替えたときには、どんなオイルであれ、
新油効果はありますから、オイル交換をして、悪くなることはまず無いからです。
問題なのは、1000キロ、2000キロ、3000キロと使い込んでいくにつれ、
どの時点で捨て時かです。

国産鉱物油の場合は、個人的には、夏場は1000キロも使用すると、熱ダレが
かなり気になります。部分合成油でも、3000キロは使いたくないと言うのが本音。
とはいえ、個人の感覚の違いですから、人によっては、5000キロ交換の方も
少なくないと思います。

熱ダレに強く、油膜の厚みがあり、低速トルクが増して、ノイズが軽減されるオイル。
POLO TURBO XLD CI-4/SL 10W40 鉱物油
ちょっと、隠しておきたい銘柄ですが、ラリー屋の愛用している銘柄ですし、
知る人は知っていると思います。
北米ペンシルバニア油田産のパラフィン系ベースオイルは、鉱物油であっても、
日本の化学合成油を上回るとのこと。
かつて、日本の零戦が優勢だった当時、使われていたオイルは、パラフィン系だった
という逸話があります。しかし、米国を敵に回し、良質のオイルが手に入らなく
なってからは、劣勢に転じたとの噂も。

あまり過剰に宣伝してしまうと、買い手が多くなり、入手困難になると困りますから、
あえて宣伝はしませんが、個人的には、今まで使用したオイルの中で、これは特筆
できるものだなというのが、実感。

尚、北米ペンシルバニア油田産のパラフィン系ベースオイルは、軍用優先で供給
されているようで、民生用への供給量には制限がありますから、日本へ入ってくる
物量は、多くはありませんし、取り扱う業者も、少ないと思います。

※米国のディーゼル用オイルは、日本で認可を受けていないグレードへ進化して
いますから、万が一、動弁系の不具合が報告されたとしても、あくまで自己責任です。


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