DELICA BBS Part2 (10000以降の過去ログ保存)

タイトル撥水剤とワイパーのビビリ
投稿日: 2009/10/29(Thu) 10:46
投稿者: kazuhiko

こんにちは。平成7年SG(2800DT)に乗っています。

お二方の書き込みを見て、単純にワイパーのビビリとおっしゃっていますが、
ガラス撥水剤使用に伴うビビリの発生でしょうか?
傾向的に、撥水コーティングを施したガラス面とワイパーゴムは、摩擦抵抗が大きく
なることで、不快なビビリ音が発生しやすくなります。

本来は、ワイパーゴムと、ガラス面の間に、均一に薄い水膜が噛んでいて、滑っている
訳ですが、撥水剤の効果により、表面張力が変化して、ワイパーとガラスの間の摩擦
係数が大きくなる、つまり、抵抗が大きくなっていることが、原因のひとつです。

一番の解決策は、撥水処理をすべて剥がしてしまうこと。

でも、撥水剤の魅力に取り付かれると、手放したくないアイテムですよね。

近年では、標準、若しくはオプションで撥水ガラス仕様であったり、ディーラーで撥水
処理を施工してくれるところも多いです。
で、そういうところで施工をお願いすると、必ず言われるのが、専用のワイパーゴムに
交換すること。

私の住む地域では、工業地帯のために、空気中の砂埃も多くて、一雨降れば車は砂塵
まみれになるほどの空気汚染地域。ですから、ワイパー使用前に、ガラスにバケツで
水を掛けるくらいしないと、ワイパーゴムが埃を噛んだまま拭き取るため、たちどころに
吹き取りが悪化します。
私の弟は、そのために、ワイパー使用前には必ずウオッシャーを噴射して、ワイパー
ゴムも、年に3回程度は交換しています。
そう言う家族がいたために、何十と言う数のワイパーゴムの交換を経験していますが、

一般的な雨用ワイパーゴム、特に、社外品はゴムが硬いのが特徴。それに対して、
撥水専用をうたっている、ディーラーお奨めのゴムは、柔らかいのが特徴。

また、新品の社外品よりも、新車時についていた純正のワイパー(使用済み)の方が、
はるかに柔らかいこともあります。

実例ですが、撥水専用の某有名品ですが、長期在庫品をつかまされた場合は、
相当に硬化しているケースもありました。

新品の社外撥水ワイパー(リア)に交換後、ワイパー作動時の異音がするために、
某社のディーラーに相談に行くと、ゴムが劣化していると断言され、新品に交換した
ばかりだと、水掛け論に。結局のところ、純正ワイパーなら問題ないことがわかり…

所詮、社外品は社外品なのかなと言うのが、私の感想。

では、私がSGに対して実際に行っていることと言えば…
・撥水処理は、某メーカーの橙色のやつをDIYで塗りこむだけ。気が向いたら塗ります。
一度施工したら、何ヶ月持つか? などと愚論は展開せず、雨に濡れた日数、ワイパーの
使用頻度に応じて、必要と感じれば、翌日重ね塗りすることもあります。
(土砂降りの雨の中、一晩で数百キロ走る場合と、普段の街乗り・通勤等、同じ条件で
車は使用できませんからね。あくまでTPOによって使い分けます)
・ワイパーブレードは、北海道では当たり前に使用している、雪用ブレードを通年使用。
道内では、冬になると普通に売っている雪用ブレードですが、私が住んでいる静岡県では
入手困難。
しかし、内地で売っている雨用ワイパーに比べると、柔らかさも耐久性も、段違い
ですから、夏になっても雪用ブレードをそのまま使っています。

これだけで、まず、ビビリはかなり軽減されていますが、ひとつだけ注意点。
撥水剤を使用している以上、ワイパーの拭き取りサイクルを、連続にして使用すれば、
水が不足しますから、ビビリは大きくなります。
本来、高速走行時にはノーワイパー、或いは間欠ワイパーでOKという目的で作られて
いる撥水剤ですから、できるだけ、間欠ワイパーで使用するのがベター。
ですから、速度の遅い街乗りや、小雨程度では、撥水加工しているが故に、使いにくさも
あります。

個人的には、撥水剤を使用することにより、窓ガラスへの油膜の影響を軽減できるため、
視認性が格段に向上するので、愛用しています。

ワイパーゴムのビビリに対する、裏技的なケアですが、
・ワイパーゴムの摺動抵抗を軽減する → 二硫化モリブデン等のケミカルで定期的ケア
・ワイパーゴムの硬化を防ぐ → シリコンスプレーなどを定期的に塗布してケア
・ワイパーゴムの癖がつかないように → 駐車時は浮かせておく
・ワイパーゴムの癖を均等化 → 左右同じ長さフロントは、定期的に左右入れ替える
・ワイパーゴムの接地面圧を均整化 → ワイパーアームの変形を修正(結構、事象多い)

ワイパーのビビリに影響するその他の条件
・ワイパー駆動モーター → 撥水剤使用に伴い、摩擦抵抗が増して、モーターにも
負担を強いているわけですし、結果的に、モーターの回転速度が低下しています。
面白いのは、強化ワイパーモーターを装備している寒冷地仕様車に乗り換えると、
同じ条件で乗っていても、ビビリは発生しづらくなります。


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