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仕事を終え、夜勤明けのkazuhikoです。
先週末に、信州でエアコンの整備をしてきましたので、報告します。
2号車(拾萬円号)は、初夏に冷媒補充をして調子よく冷えていたのですが、先月、まだ8月の 暑いさなかに、エアコンのコンプレッサーから異音が発生し、コンプレッサーが逝ってしまいました。
当初、コンプレッサー本体ではなく、マグネットクラッチの損傷を疑いまして、マグネットクラッチ 部分のみの交換を検討しました。 拾萬円号のACコンプレッサーは、車体から降ろさずに、車載状態で、マグネットクラッチ部分の 分解を行いましたが、確かに、マグネットクラッチの内部パーツが破断しており、直接の故障の 原因は間違いなかったようです。
しかし、マグネットクラッチ内部の部品が暴れて、プーリーに軸ブレが発生した結果、コンプレッサー 本体の軸も痛めてしまい、再使用不可の状態に。
コンプレッサーASSYでの交換となると、新品部品では約10万円もします。 幸い、新品に換装して1年しか使われなかった1号車(水没号)のコンプレッサーがありますので、 車両から降ろして、予備パーツのストックはできています。
問題は、コンプレッサーを切り離してしまうと、冷媒が抜けてしまうことと、更に問題なのは、 コンプレッサーオイルが大気に触れると、空気中の水分と反応して、瞬く間に劣化して、使い物に ならなくなってしまうこと。ですから、コンプレッサー脱着作業と、冷媒補充は、短時間のうちに 終わらせてしまわなければならないのです。
故障したコンプレッサーを降ろし、水没号のコンプレッサーを積み込みます。 レシーバーは新品に交換しておきます。(ここまでは自分で作業します)
デリカ寒冷地さんにお願いして、真空引き後、コンプレサーオイルと冷媒6缶(1200g)を 補充してもらいます。 水没号のコンプレッサーは、状態は良好で、真空引き後の漏れもなく、しっかりと加圧されるのですが…
運転開始後、しばらくしてリアの噴出し口からは冷風が出てきましたが、フロントの噴出し口からは、熱風しか出てきません。 噴出し口温度37度の世界… 正直、愕然としました。
当初は、フルオートエアコンのため、温度制御をしているエアーミックスダンパーの不良を疑いましたが、 2年前に新品部品に交換しておりまして、他に原因があるかもしれないと。
ブロアファンを外して、エアコンONの状態にして、フロントACクーリングユニット内の配管を 手で触ってみると… 冷たくない!! つまり、フロントのエバボレーターには冷媒が流れていないということになります。
コンプレッサーで圧縮された冷媒は、エバボレーターで気化されるわけですが、この気化する部分に ある、エキスパンションバルブが詰まると、エバボレーター側には冷媒は流れません。
せっかく冷媒を充填したばかりですが、やむなく、ACクーリングユニットを取り出し、エバボレーター からエキスパンションバルブを切り離し。 交換するべき新品部品は持っていませんでしたが、幸いにも、YUJI号に移植した、水没号の エバボレーターには、新品のエキスパンションバルブと交換したため、水没号から取り外した、 エキスパンションバルブが余っており、若しかしたら、使えそうです。
エキスパンションバルブの交換後、復旧してから、水没号の冷媒を充填したのは、YUJI号の 作業を終えた深夜。 デリカ寒冷地さんの田んぼで、投光器で照らしながら作業しました。当初用意していた冷媒も 使い切って、もう1回充填するだけの予備はありませんでしたが、デリカ寒冷地さんがが在庫を 提供してくれました。
結果は、無事に前後とも冷風が出るようになりました。 日付も変わって月曜日になっていましたが、 冷風が出てきたときには、ほっとしました。
翌日(月曜日)の通勤時に、エアコンを使いましたが、10℃前後の冷風が出ております。
詳しくは、後日レポートしたいと思います。 |