|
おはようございます。平成7年SG(2800DT)に乗っているkazuhikoです。
> ラテラルロッドをよく交換している方がおりますが、この役目がよく分かりません。1~2インチアップでも必要ですかね。
<ラテラルロッドについて> 独立懸架方式のサスペンション構造を採用している車種では、不要の構造物ですが、 SGのリアサスペンションはリジットアクスル、つまり、軸懸架です。 SGに限らず、軸懸架のサスペンション構造を持つ車種では、必ず装着されております。
ラテラルロッドの機能については、D4D4D4さんがレスされておりますので、割愛しますが、 このラテラルロッドは、片方が車体フレームに、もう一方がホーシング(車軸)側につながっています。 車高を上下することにより、本来はこのラテラルロッドを適切な長さに調整しなければならないのですが、 2インチUP程度では、調整式のラテラルロッドに交換されていない方もいるかと思います。
<参考値> ※取り付けボルトの中心から、もう片方の取り付けボルトの中心までの距離です。 ・SGの純正ラテラルロッド 1056mm ・補正量 1インチ上下するごとに、5~6ミリ、UPは長くし、ダウンは短く ※純正長に合わせて、実際の車両に取り付けた後、ジャッキアップして長さを調整する。
つまり、2インチUPして、ノーマルのラテラルロッドのままだと、後輪が運転席側に 10ミリ程度引っ張られることになります。
当然ながら、直進性が狂うこともあるのですが、一番気になるのは、タイヤが左右でずれるために、 フェンダーからはみ出る場合があるということ。
社外のホイールに履き替えている方の場合、ツライチになっている方もいらっしゃるかと思います。 現在、ツライチでギリギリ車検に通ったような車両を、車高UPすると、リアタイヤが運転席側に ずれた分だけ、運転席側は、はみ出すし、助手席側は引っ込むことになりますね。
そのままだと、車検時にNGとなる可能性があります。
車の直進性や、タイヤの片減り(偏磨耗)を気にしない方で、ノーマルホイール、或いは社外でも はみ出すリスクのないオフセットを選択されている方は、無修正で乗っている場合もあるようです。
画像は、3インチUPしたお友達のために作った、自作の調整式ラテラルロッドです。 完全なオリジナルではなく、エスティマTCR10G用を、自作でTCR10W用に延長加工した 中古品を格安で手に入れ、更に延長して、SGの2ダウン~6UP程度の範囲で対応できるように 加工したもの。 加工後の調整式ラテラルロッドの調整範囲 1040~1090くらい 加工は、静岡の匠こと、Y氏の作品です。(kazuhikoは、材料調達と、塗装しただけです)
※コストダウンして車高UPをお考えの方、或いはショップで低予算で車高UPされた方も 多いと思いますが、ラテラルロッドに限らず、各所に細かい補正が必要な場合があります。 しかし、コストを抑えるためには、こうした必要な補正を省略しているケースが多いのが 実情です。 他人様のお車にとやかく言うつもりはありませんが、乗り心地や安全性に多少なりとも影響が あるということをご理解のうえ、自己責任でお願いします。 情報を提供してくれた方に対して、万が一のときに、責はご容赦願います。 |