DELICA BBS Part2 (10000以降の過去ログ保存)

タイトルRe: 評価損について
投稿日: 2009/07/15(Wed) 22:01
投稿者: amigo

はじめて、投稿させていただきます。元自動車販売をしていました、amigoと申します。
追突事故ですか、普段自動車の運転には十分注意していたとしても、どうしても防ぐことの出来ない事故のひとつですね。車の方は多少の損害があったようですが、大きなお怪我が無かった事だけでも一安心ですね。

さて、表題にありました「評価損」についてですが、まず知っておきたいことは「下取り価格と査定価格は違う」と言うことです。

車の評価の基本になるのが査定ですがこれは、その車の現状を把握するための指標として考えて下さい。その査定額から実際の中古車相場での卸売買価格が加味され、買取価格として売主に表示されます。

さらに、下取り価格と言う場合は、売り手が次に乗り換える車をより売りやすくするために様々なインセンティブがついてきます。(詳しくは言えないのですが・・・)

ここまでが、一般的な中古車の価額が決まるあらましですが、自動車保険上の評価額はさらに別になってきます。

一般的には、すべての損害保険会社に共通の自動車評価額一覧表があり、そこから事故の修理にかかる費用を差し引いた場合、修理金額がその基準価額を上回った場合はその基準価額を限度に支払われるのが慣例になっています。(この基準表の価額に基づいて、車両保険の保険金額が決まっています)

さて、今回の場合まずは調べなければいけないことは、この車を修理することで明確に修復歴有りの車になるかどうかです。リアゲート交換、バンパー及びマフラー等の交換のみの場合はさ査定上の修復あり(交換有り)になりますが、中古車販売上の修復歴有り車にはならないと思います。ただし、Rクォーターパネルの板金や、フロア廻りの修理があった場合は修復歴がついてしまう場合がありますので、確認が必要です。(もしその部分を修理しないとしてもフロアに事故による歪み等が残った場合、修復歴がつきます)まずは、修理を依頼している販売店に、修理の内容等を確認してみてください。

保険会社とのやり取りですが、今回は追突事故のため相手側(加害者)に100%の過失が認められますので、こちらが車の修理にかかわる一切の費用を支払う必要はありません。(ただし、代車等を借りていて事故等を起こしてしまった場合は別です)

ここから先はあくまでも交渉するための材料なんですが、もし評価損が生じた場合、まずは事故が無かった場合の現状の車の価値を証明しなければなりません。そして今回の事故によってこれだけ評価が下がりましたということをさらにアピールする必要があると思います。

私もSGを長く乗っているオーナーの一人です。もちろんすごい愛着もあり、古い車ですがこれからも大事にしていきたいと思っていますが、保険上の評価は年々下がっており寂しくも思うこのごろです。ただ、一般的に20万円ぐらいまでの事故修理であれば、古い車でも保険会社は修理を認めてくれる傾向にあります。(もちろん絶対ではないですよ)

「評価損」については、もし保険会社が認めたら「ラッキー!」ぐらいがいいのかもしれません。それよりも、修理金額についても保険会社側が色々と修理先や板金工場等に交渉に行っているはずですので、修理内容については行き違い等の無いようにチェックすることをお勧めします。

長文失礼しました。早く修理が終わるといいですね・・・


- 関連一覧ツリー (◆ をクリックするとツリー全体を一括表示します)