DELICA BBS Part2 (10000以降の過去ログ保存)

タイトルRe: EGRバキュームホース
投稿日: 2008/09/14(Sun) 02:21
投稿者: 通りがかりの者

はじめまして。通りがかかりのものです。
気になったので、レスします。
Chayaさん。部品の交換はされましたか?
本件、事象から、ソレノイドバルブの不良でもEGRバルブの不良でもどちらでも無いよ
うに思われますので、部品を交換されても改善の見込みは薄いと思います。

まず、本EGRの制御システムはダイアフラム式EGRバルブの制御としては、
MMC独自の方式となります。
近年では、EGR制御をDCモータやステッピングモータで制御する方式が出てきてます
が、当時としては最も高精度な制御となります。
KAZUHIKOさんの図で説明すると、上側のソレノイドをDUTY制御(ONとOFFの時間
をタイミングを制御)する事により、出力される負圧量を制御します。
下側のソレノイドは、上のソレノイドで出力された負圧の通路を切り替える役目をして
おり、通常はOFFでオリフィスのある通路を選択(出力負圧の脈動低減)。
急加速した時のみ動作し、オリフィスの無い通路を選択。EGRバルブの急速閉弁性を
向上しております。(急加速時にEGR-Vが開いていると黒鉛をはく為。)

よって、ホースを抜いた時にポッツポッツと音がするは、正常にソレノイドバルブが動作
している証拠です。
不具合事象の要因として、貴殿のご推測通り、EGRバルブのスプリングがへたり、
閉弁力が低下し、バルブがチャタリングする事も考えられますが、スプリングのへたり
を考慮し基本設計するのは基本中の基本で、日本のカーメーカーで、環境対策部品に
へたりを考慮してない部品を採用する事はまず考えられません。

本事象は、
1)TPSの出力大により、ECUがアイドルではないと認識し、ソレノイドバルブに
動作信号を送った事によるEGRの誤作動。
2)排圧脈動によるバルブの浮き上がりによる、EGRバルブのチャタリング
が考えられますが、EGR-Vのホースを抜いた状態でも音がするという事なので
2)の要因が濃厚です。
尚、排圧脈動上昇の原因は、エンジン本体の個体差およびエキゾーストマニフォールドの
経年劣化による排気抵抗の上昇が考えられ、対策は・・・・

てっとり早い対策としては、EGRを殺せば(ホースを外しEGR-Vのニップルを
密栓する)、少しはましになるかも・・・・。
ただし、黒鉛は低減しますが、NOX(目には見えません)をばらまくので、お勧めは
しません。

もしかしたら、チャタリング対策用のEGRバルブが設定されているかもしれません。

以上、ご参考までに。


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