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こんばんは。平成7年SGに乗っているkazuhikoです。
> ATFは過去に交換したことがありません。 > 今からでも交換した方が改善できる可能性があるのであればそうしたいですが、 > 検索してみると6万km以上、無交換の場合、交換した為に反ってATの寿命を > 早めてしまうやの記述を多く目にして困惑しております。
日本国内では、そのような事例や、噂が横行しているのは確かです。 それは、20万キロ近く乗り続ける人が、非常に稀なためです。
世間では、車の買い替えを勧めるのが通例ですが、今からでもできる方法。
<機械編>
まず、交換したほうがいいかどうかは、三菱ディーラーへ行って、診断してもらった 方がいいです。(不必要に部品を交換することはないですからね)
ディーラーには、ダイアグノーシスを測定するための機器があります。 運転席のインパネ下にあるコネクタに接続することで、様々な電装のトラブルを調べる ことができます。(画像)
私が今までに交換した経験のあるものを紹介します。(前レスで述べていますが)
・ATコントロールバルブ AT本体の各ギアへ油圧を切り替えるためのバルブで、ATのバルブボディについて います。 これの動きが悪くなると、滑らかな変速ができなくなって、急にガクンとギアが変わる ような症状が起こったり、最悪は、ギアが1速死んだように、切り替わらなくなることも。 たとえば、1速に切り替わらなくなると、常に2速発進と同じ状態になってしまうので、 発進時にもたつくなど。 バルブボディーASSYで交換する場合もありますが、コントロールバルブ単体を交換 することも可能なようです。 シフトショックが大きい等の場合、疑わしい部分です。
・LPS(レバーポジションセンサー) 車速というか、アクセル開度を感知して信号を送っている可変抵抗で、エンジンルーム 内にあります。これがおかしくなると、キックダウンのタイミングがずれたり、最悪は ギアが変わらないという症状に陥ることもあるそうです。 ATの制御だけでなく、EGRの制御も狂いますから、加速したいのに、排気ガスが 再循環したままになり、アクセルを踏むとカタカタと異音を発したり、黒煙を大量に 吐くこともあります。
・ATスロットルワイヤーの微調整 過去に画像BBSに紹介しています。 https://com.sgd4.com/pbbs/joyfulyy.cgi?getno=231#getno231 投稿した記事の下の方に、該当する内容があります。(ATF交換の記事です)
<油脂編>
●添加剤を使用する … 一昔前までは、10万キロ超になると、ATの故障は当たり前。 OHや分解整備が主流でしたが、今はATを修理することなく、いきなAT本体を積み 替えることが殆ど。 しかし、高価なりリビルトミッションに積み替える前に、騙されたと思って、高価な 添加剤を注入してみると、フィーリングが変化したという話は、整備工場のメカニック からも、よく耳にします。
●全量交換や、圧送する方法での油脂交換は避け、少量ずつ入れ替えていくことで、 ATを慣らしていく。
はじめに認識したいのは、何故? 6万キロ以上でATF交換してはトラブルの原因 なのか? (1)油脂交換を推奨しているメーカーが、全量交換を指定している限度が、6万キロ 前後であること。 本来、それ以前に2万キロ程度での定期交換を推奨しているためで、6万キロ以上油脂 を交換していなくても、10万キロ程度は走れるかもしれないけれど、それから先は 補償しないよという考え方。 (2)摩擦材との相性 … 油脂が劣化すると摩擦係数が変化していきますが、徐々に 進行して行く為に、AT自体が劣化した油脂に慣らされていく。いきなり新油に入れ 替えると、摩擦係数が変化するので、ATがギクシャクする恐れがある。 (3)交換方法によるもの … 永年ATを使い続けると、油脂にスラッジが混入して、 底部に沈殿している可能性があるが、オイルチェンジャーなどで、圧送されてしまうと、 沈殿していたスラッジを巻き上げることにより、細かいAT内部の流路を詰まらせて しまう恐れがある。 (4)使用する油脂の不適合 … オイルの選択の間違い
だったら、いきなり全量を交換するのではなく、少量ずつ入れ替えていくことで、 摩擦係数の変化は最小限にとどめ、長い眼で、じっくりと入れ替えていくと、急激な 変化がないから、安心して乗ることが可能。
そして、オイルチェンジャーによる圧送は避け、ドレンプラグからの下抜きでOK。 (上記の画像BBSの記事を参照)
願わくは、ATFのストレーナーを交換するべきですが、オイルパン脱着の必要あり。 SGの場合は、ミッションメンバーを脱着する必要があり、DIYではあまりお勧めできない。 |