タイトル | : SUSの溶接 |
記事No | : 13402 |
投稿日 | : 2010/04/22(Thu) 12:27 |
投稿者 | : kazuhiko |
こんにちは。仕事でも溶接はしますが、溶接は素人のkazuhikoです。
> どうにもならなくなった穴あきサビの修正にステンレス板を使ってはどうでしょうか??。
ステンレス(SUSと略)=鉄とクロムの合金で、鉄の含有量により、錆の発生する 度合いが異なります。 SUS304や、SUS316などの高純度のSUS素材は、磁石にはくっつかない ことから、鉄の含有量が少ないことはわかります。それでも、鉄と接触すると、 もらい錆は発生しますので、SUSといえども、表面が錆を帯びることはありますね。 ※近年、流通量が拡大している中国からの輸入品は、見た目はSUSでも、磁石に 反応する、鉄の含有量が多い素材も多く出回っていますので、ご注意願います。
とはいっても、表面が錆を帯びることはあっても、鉄の素材に比べると、錆の 進行速度は極めて遅いので、腐って穴が開いてしまうようなことは、考えなくても 良いのですが…
問題は、鉄との溶接では、溶接部分からの錆が発生する点。 溶接箇所は、溶接時に高温で、急激に酸化反応が進みますし、且つ、金属の組成を 変質させ、錆びやすくなる傾向はあります。 ※マフラーの腐食、穴あきが発生しやすい部分は、溶接された部分が弱点ですネ!
そして、ステンレス素材が錆びなくても、鉄素材の側に錆が発生してしまう恐れが あります。一度、ステンレス板で覆われてしまうと、内部の状況がわかりませんし、 完全に防水された訳でないと、隙間から浸入した水分が、抜けきらずに長期間滞留し、 錆を進行させるかもしれません。
私も、後輪のバンプストッパー付近で、オフロード走行での突き上げが酷くて、 車体フレーム側を突き破って、大きな穴が開いているので、いずれ、SUSを溶接 したいとは考えていますが、施工方法は、要検討です。
素材的には、それなりに厚みのあるSUS板を使用し、穴の開いた部分を補強する ように、広い範囲で溶接しようと考えていますが。
錆びて穴が開いて見える部分は、氷山の一角ですので、外から見えない部分には、 その何倍もの広範囲で、腐食が進行しているものと考えられます。
ホイールハウス内のアーチ形状を覆ってしまう目的で、薄い素材を溶接するという アイデアは、非常にユニークですが、溶接技術、加工技術に、非常に長けている 専門職の方のご意見をお願いしたいと思います。
素人考えではありますが、技術的に無理ではないかと。 溶接が下手な私は、少しでも隙間が開いていると、2ミリ以下のSUS板は不得手で、 溶接どころか、溶断して、穴を拡大してしまいそうです。
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