タイトル | : アッパー・ロアアームの間隔を広げる方法 |
記事No | : 11890 |
投稿日 | : 2009/05/01(Fri) 20:06 |
投稿者 | : kazuhiko |
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こんばんは。平成7年SG(2800DT)に乗っています。
> フロントアップスペーサーを装着したいのですが、いまいち手順がわかりません。アッパーアームのボールジョイントを変えた事があるのですが、入れるスペースを確保できない気がします。詳しい方教えて下さい。20mmを入れたいです。お願いします!
私は、リフトアップに関する知識はありませんので、ご了承願います。
アッパーアームのボールジョイントを、ナックルから切り離しても、そのままでは、作業スペースは 確保できないと思います。
アッパーボールジョイントの脱着程度であれば、アッパーアームとロアアームの間に、車載ジャッキを 噛ませて、押し広げてやることで、ある程度のスペースは作ることができますが、これでは 到底足りませんね。
ショックアブソーバーの、下側の取り付け部を切り離し、更に、ロアアームに固定されている、 スタビリンクを切り離します。作業的には、ロアアーム側よりも、スタビ本体との接続ポイントを 切り離す方が、工具の使い方が楽ですね。 もうひとつ、タイロッドエンドを切り離しておかないと、ロアアームが自由に下がりません。
これで、ロアアームはある程度自由に動くようになりますが、時として、足で蹴り下ろさないと、 反発力でロアアームが戻されてしまうこともあります。
ロアアームをフリーにするには、ロアアーム前後の取り付け部のボルト・ナットを、少し緩めてやる。 但し、ここはキャンバー調整用の変芯ボルトですから、ボルト側を回すのは厳禁! かならず、 ナット側を緩めてやります。 緩める前に、変芯ボルトの調整位置を覚えておくか、デジカメで撮影しておく。
分解する前に、左右同じ角度になっている(新車時からアライメント調整していない場合などは左右同値) というケースでは、片側だけ分解して、左右を見比べながら復旧するという作業方法もあります。 但し、左右の調整値がずれている(一度でもアライメント調整をしている)場合は、参考になりません。
復旧する前に、ロアアームのブッシュの痛み具合をチェックしておくといいかもしれません。 これが痛んでくると、段差を通過時に、ゴキゴキ!! 強くブレーキを踏んだ瞬間に、ゴト! ブレーキングで沈み込んだときに、ギシギシ… など、古くなった車の不快感を発する箇所としては、 かなり泣き所ですので。 潰れたり、傷んだブッシュを復元するには一朝一夕には上手くいきませんが、ロアアーム取り付け部の ナットを緩めて、ボルトとブッシュの隙間ができたら、スプレー式のグリースなどを塗布してやると、 ギシギシ音の予防には役立つはずです。 (スプレーのノズルが入るほど隙間が開いていたら、そのブッシュは寿命です)
復旧作業としては、ナックルやブレーキローターが組み込まれたロアアームは、非常に重たいので、 車載ジャッキなどを利用して、下から支えつつ、アッパーアームはバールなどを利用して持ち上げる、 等の工夫をしないと、腰を痛めることになりそうです。お気をつけください。
※画像は、車高UP作業ではなく、ドライブシャフトの交換作業風景です。 そのため、ドライブシャフトを抜いておりますが、途中までは手順は同じだと思います。 (画像は、ブーツ破損の旧YUJI@静岡号へ、旧tomi@静岡号から取り外し、新品ブーツを組んで 再生したドライブシャフトをASSY移植したときのもの) |
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